商経法社合同公開講義
〜これを知らずに働けますか?〜

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企画情報

団体名 一橋祭運営委員会
企画日時 23日 14:30~16:40
企画場所 西本館31教室
講師 福地宏之(一橋大学経営管理研究科准教授)
森田穂高(一橋大学経済研究所教授)
角田美穂子(一橋大学法学研究科教授)
森千香子(一橋大学社会学研究科准教授)
企画形態 講演会企画
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企画概要

毎年、受験生をはじめとした多くの来場者に支持されている公開講義です。
一橋大学の4つの学問、商学・経済学・法学・社会学それぞれの視点から、「労働」をテーマに一橋で教鞭を取る先生方が講義をします。20分ずつの講義だから気軽に一橋の学びを体験できるチャンスです。さらに、4分野の講義を一度に聞けるのはこの公開講義だけ!
一橋大学の受験を考えている高校生から一橋の学問に興味のある方まで、お気軽にお越しください。文系トップクラスの一橋大学の学びに、あなたも触れてみませんか?

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講師紹介

商:福地宏之(一橋大学経営管理研究科准教授)

【講師プロフィール】
一橋大学経営管理研究科准教授。一橋大学商学部卒業、一橋大学大学院商学研究科博士課程修了。専門は経営戦略論。

【ご講義紹介】
モチベーション(動機付け)の話です。モチベーションは自分が働くうえでも、働く人をマネジメントするうえでも極めて重要な要素です。モチベーションがどのように出来ているのか、どのようにコントロールすれば良いのかに関してお話します。

【おすすめの本の紹介】
・三枝匡著『戦略プロフェッショナルーシェア逆転の企業変革ドラマ』(日経ビジネス文庫)
本学の客員教授でもある三枝先生は事業再生の専門家として日本で長らく活動されてきたプロフェッショナルな経営者です。この本は、著者ご自身の事業再生の経験が小説仕立てにまとめられていますので、冒険小説のような血沸き肉躍る興奮を覚えながら読み進めることができ、同時に現実感を持って経営戦略の話が学べる本となっております。とてもお勧めです。

・沼上幹著『組織戦略の考え方―企業経営の健全性のために』(ちくま新書)
経営戦略の本ではないのですが、経営学の面白さを知るにはお勧めの書籍です。企業に限らず、学校や部活や委員会等々、人は皆何かしらの組織に所属しているはずです。この本は、このような組織がどのように動いていくかを考えていく際に極めて有効な示唆を与えてくれます。本著を読めば、おそらくみなさんも自分の経験を振り返り「あの時の経験はこういうことだったのか」という感想を覚え、組織戦略に対する興味がさらに駆り立てられると思います。

【受験生へのメッセージ】
企業の戦略を考える戦略論や消費者行動を考えるマーケティングなど、経営学は面白く役に立つ学問です。皆さんに興味をもってもらえると嬉しいです。

経済:森田穂高(一橋大学経済研究所教授)

【講師プロフィール】
一橋大学経済研究所教授。東京大学経済学部卒業、コーネル大学大学院経済学研究科博士課程修了。専門は産業組織論、組織経済学、労働経済学。

【ご講義紹介】
『雇用慣行の国際比較分析:日本と米国』
日本と米国の雇用慣行の相違については、それが近年どのように変化しているのかも含め、様々な角度から研究されてきました。この講義では、離職率・企業内訓練・熟練の企業特殊性の相互連関を簡単な数理モデルを使って分析するなかで、雇用慣行の相違をいかに理解し、またその現状と今後をいかに予測し得るかについて議論します。

【おすすめの本の紹介】
・神取道宏著『ミクロ経済学の力』(日本評論社)
この本の前書きで筆者の神取さんは、経済学に興味を持ち、勉強してみたいと思っている人々に対して、「私にまかせなさい。」と言い切っています。この力強い言葉に値する本です。

・岩井克人著『会社はこれからどうなるのか』(平凡社ライブラリー)
経済の重要な構成要素たる「会社」とは何か?という重要な問いに対して、「目からうろこ」の解答を与えた上で、日本の産業資本主義からポスト産業資本主義への転換という極めて重要なテーマに論を進めます。筆者である岩井さんの新たな発想と深い洞察、そしてそれらを誰にでもわかる平易な言葉で表現されていることに感銘を受けました。

【受験生へのメッセージ】
自分の頭でとことん考え、自分の頭で理解し、そこから出てくる独自の発想やアイディアを自分の言葉でわかりやすく表現する。これから何を学び、何を研究するにせよ、このことを常に念頭におかれるようお勧めします。

法:角田美穂子(一橋大学法学研究科教授)

【講師プロフィール】
一橋大学法学研究科教授。一橋大学法学部卒業、一橋大学大学院法学研究科博士課程修了。専門は民法、消費者法。

【ご講義紹介】
ロボアドバイザーというサービスをご存じですか? スマートフォンで年齢、職業、投資目的や投資経験などの簡単な質問に回答を入力すると、回答者に適したポートフォリオを提示し、そのまま「ロボット」に資産運用をお任せするといったオンライン・サービスです。今まで人がおこなってきた業務が「ロボット」つまり「機械」により自動化されたとき、人のルールがそのまま「機械」にも適用されるのでしょうか? 顧客が資産運用に失敗したときに誰が責任を負うのでしょうか? こういった問題を考えます。

【おすすめの本の紹介】
・角田美穂子・工藤俊亮編著『ロボットと生きる社会――法はAIとどう付き合う?』(弘文堂)
民法学者・角田とロボット工学者・工藤がホスト役になって、新井紀子(数学・論理学)、平田オリザ(劇作家)、大崎貞和(野村総研)をはじめとする多彩なゲスト8人とのリレー鼎談をとおして、ロボット・AI時代に向けた法制度のあり方を考える。ゲストのプレゼンテーションのあとに展開される白熱の鼎談で、なかなか活字にされることのなかったアイディアが闘わされている。

・大村敦志・道垣内弘人編(共著)『解説・民法(債権法)改正のポイント』(有斐閣)
制定以来,初の大規模な改正を迎えた債権法。本書では,現行制度の概要から改正に至るこれまでの動きを丁寧に解説し,何がどう変わるのか,改正法の全体像を示す。各項目には「改正のポイント」を付し,要点をおさえながら読み進めることができる。

【受験生へのメッセージ】
「一橋大学に入ってよかった!」と思ってもらいたい。我々も、日々、そう考えて努力しています。お会いできるのを楽しみにしています。

社会:森千香子(一橋大学社会学研究科准教授)

【講師プロフィール】
一橋大学社会学研究科准教授。一橋大学大学院言語社会研究科修士課程修了、フランス社会科学高等研究院社会学研究科博士課程修了。専門は都市社会学、移民政策。

【ご講義紹介】
『2019年外国人受け入れ拡大と日本社会が直面する新たな課題』
1990年代以降、日本は様々な形で外国人労働者を受け入れ、既に労働者の50人に1人が外国籍です。それでもなお深刻な人出不足を解消するため、政府は来年4月より外国人労働者の受け入れを拡大する方針を明らかにしました。こうして多文化化が進行するなか、どのような新たな課題が生まれているのか、克服するにはどのような取り組みが求められるのかを考えていきます。

【おすすめの本の紹介】
・ミシェル・ヴィヴィオルカ著『レイシズムの変貌』(明石書店)
「レイシズム」は日本語では「人種主義」や「人種差別」と訳されるが、このような差別のかたちや論理は時代とともに変化する。20世紀前半までは科学を標傍する古典的なレイシズムが主流だったが、それは第二次大戦後に世界的な人種差別撤廃の取り組みによって姿を消した。ところがその後もレイシズムは姿を変え、差異や文化の固有性を強調する言説に巧妙に潜んでいる。
本書は近年ヨーロッパで高まる排外主義を例示しつつ、レイシズムとは何かを定式化する。そしてこれらの現象が、グローバル化による欧米社会の転換―労働運動の衰退、教育・福祉などの諸制度の危機、文化の断片化、メディアの役割の増大―と結びついていることを明らかにする。さらに反レイシズム運動の困難を示しつつ、レイシズムを克服する思考を切り開く。多文化化する日本社会にも示唆を与えてくれる本だ。

・森千香子、エレン・ルバイ編著『国境政策のパラドクス』(勁草書房)
グローバリゼーションはモノや情報、お金の移動だけでなく、人の移動も大きく加速させている。毎年、国境を越えて移動する人の数は2億人以上、国境で命を落とす人の数は5000人、また国境で誘拐される人の数は半年で1万人以上を超える。「グローバルエリート」が世界を飛び回る一方で、命がけで海や山を越えて入国を試みる者がいる。
本書は、国境を管理する入管政策の世界的な潮流やそこで用いられている最新技術、またそれらが引き起こす社会的帰結を紹介し、現代の国境政策はどうあるべきか論じる。

【受験生へのメッセージ】
今年、東京23区の新成人8人に1人は外国籍でした。社会の多文化が進むなか、異なる背景をもつ人たちと「共生」するスキルを社会学部で学びませんか。

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