国語
得意な人へ
第一問・第三問ともに、一橋の現代文の記述問題で高得点を狙うには本文中の文章をそのまま解答に用いるのではなく、キーワードを引用しながら自分の言葉でまとめる必要があります。そのためには、因果関係や並列関係を意識しながら本文の内容を構造的にとらえられると良いです。したがって、既に現代文の勉強の基礎固めが終わっている人は、過去問演習で読んだ文章の内容を自分の言葉で説明できるかということを意識してみると良いでしょう。

第二問の近代文語文、現古融合文(2022年度は古文)でも、ただ文語文や古文を読解するだけではなく文章の内容の一連の流れを掴めると、記述問題において高得点が狙えると思います。一橋の第二問で出題される文章は論理的な文章が多いので、筆者の主旨が何であるかを意識しながら読みましょう。特に近代文語文には、主張を述べる際によく使われる言葉(〜せざるべからず、など)があるので、そのような言葉に注意する癖をつけておくと良いです。また、古文については、古文単語の暗記漏れが命取りになることがないよう、出来るだけ多くの古文単語を覚える努力を最後まで続けましょう。
苦手な人へ
国語は点数が安定せず勉強しても得点につながらないことが多いため、苦手意識を持つ人が多いと思います。他教科とのバランスを考えつつ目標点を決めて取り組みましょう。

第一問の現代文ではたいてい多くの受験生が正解する漢字問題が出題されるので、この部分は確実に得点できるようにしましょう。また、評論文では少ない文字数での記述問題が多いため、解答に含める要素の取捨選択をする練習をしましょう。

第二問は近代文語文です。漢文の書き下し文が多いですが、今年のように古文が出題されることもあるのでどちらの対策も行う必要があります。共通テストの古文・漢文の問題で安定して高得点をとれるようになったら、二次対策の記述問題に移行すると良いと思います。

第三問は200字の要約問題です。学校の授業では扱わないことが多いと思うので、各自で過去問を解いたり、学校や予備校で解いた評論文の要約を行ったりしましょう。問題を解いたら自己採点をしたうえで学校や予備校の先生に添削をしてもらうと、自分の文章の癖や減点されやすいポイントを確認できます。

苦手な教科ほどモチベーションが低くなってしまいますが、基礎的な部分から点数を積み重ねていきましょう。皆さんの合格を願っています。