世界史
得意な人へ
一橋の世界史の大きな特徴は400字記述×3問のみという形式です。単語を答えさせることはほとんどなく、背景→歴史的事象→その後の影響という流れを正確に記述することが要求されます。資料集を熟読すると図のイメージと大まかな流れが一気に頭に入るのでおすすめです。僕は2冊目の資料集を買いました。また、どの教科書や資料集にも載っていないことが問われることもありますが、大きな流れを把握しておけば、そのような問題でもその場で考察しながら回答することができるかもしれません。

もう一つの大きな特徴として、出題範囲があげられます。直近10年以上にわたり、大問1と2はヨーロッパ史、大問3はアジア史が出題されています。どれも中世から近代にかけての範囲が出題されることがほとんどなので、範囲を絞って重点的に学習するのが効率的です。また、ただ歴史的事象を問うだけでなく、経済・政治・文化について聞かれることがよくあります。一見難しく感じますが、コツさえ掴めば他の地域・時代と比較して覚えることができるようになります。特に数年に一度、文化史と絡めた難問が出題されることがあるので、余裕があれば対策してください。
苦手な人へ
一橋の世界史はトップレベルの難易度です。初見の語句、史料が登場し、出来事の経緯や意義を述べる400字の大論述が3問出題されます。難易度はもちろん、400字×3という分量を書くのは世界史が苦手な人にとってハードルが高いでしょう。一橋の世界史には頻出分野がありますが、そこだけを完璧にすればいいというものでもありません。私の場合は、学校の先生に相談して教科書を始めからさらうことにし、計4周しました。反復することで流れを頭に入れ、どこを理解できていないのかを知るのにも役に立ちました。何度も通史に取り組み歴史の流れを頭に入れるのがまず大切だと思います。

また、前述の通り頻出分野があるため過去問研究が有効です。私は社会学部志望だったのもあり過去問を20年分解きました。年数を重ねるごとに、過去問で得た知識が活きてきて手応えを感じたのを覚えています。知らない単語や難解な史料に遭遇した時は焦ると思います。これは先生の受け売りですが、そういった時は①知っている出来事と結びつく点を探す②史料から情報を読み取り何を言いたいかを考える、の2点を意識してみるといいでしょう。難しい問題が出たとき「わからないのは自分だけ……」と悲観的になるかもしれませんが、そんなことはありません。できる問題で確実に点数をとれるような勉強をしていきましょう。