浪人 社会学部 中高一貫校出身者
プロフィール
※この原稿は2021年度の入学生によって書かれたものです。
1年男子K.R.さん
2021年度
社会学部入学
1年男子K.R.さん
2021年度
社会学部入学
・社会科目:世界史・日本史
・理科科目:化学基礎・生物基礎
・共通テスト得点率:83%
・共通テストリサーチ:C
・浪人時河合オープン:B
・浪人時私大合否結果
 早稲田大学文化構想学部
 →不合格
 立教大学文学部
 →合格
 明治大学文学部
 →合格
 中央大学文学部
 →合格
 法政大学社会学部
 →合格
勉強時間の配分
現役時
現役の時は、一応何をいつまでにやるかという計画は立てていたものの、見通しがあまりにも甘く、まったくその通りにいきませんでした。そのため、基礎固めが不十分なまま過去問演習に入ってしまい、解法を覚えてわかった気になることを繰り返していました。またうまくいかないことから計画を立てることもいつしかやめてしまい、やるべきことをいつやるか把握できていない非効率な受験勉強をしていました。

生活面でも夜遅くまでだらだら勉強して、朝学校に遅刻しそうになることを繰り返していました。睡眠不足から体調も万全にできずますます悪循環にはまっていきました。センターでは、理系科目で6割しか取れず、リサーチの判定もE。ここでも自分の見通しの甘さが出て、無謀にも二次に突っ込んでしまいました。逆転できる学力も努力もできないのに、自分を過信してしまった結果、現役の時の二次は大惨敗に終わりました。
浪人春
現役の時を振り返って、自分は英語が思っていたほど得意ではなかったこと、理科基礎を甘く見ていたこと(社会学部では理科基礎の配点が、180点中100点を占める)、そして復習の習慣が身についていなかったことに気付きました。

4月から、予備校生活が始まり、まず予習でわかるところとわからないところを明確化し、授業ではそのわからないところを特に集中して聞き、復習で自分が声に出して説明できるまでにする、というサイクルを全教科で身につけることを最優先事項としました。英語、理科基礎では特に。

また共通テストに関してですが、自分の通っていた予備校には共通テスト対策の授業があらかじめカリキュラムにあり、月に1回は共通テスト模試があったのでこの頃から共通テスト対策は始めていました。この頃はオンラインだったので現役の頃の生活習慣をまだ引きずっているところもありました。
浪人夏
6月になって対面授業が始まると、朝早くから予備校に行くようになりました。現役の時は、予備校が閉まる夜10時まで勉強していましたが、浪人中は次の日最初から100パーセントで臨めるように夜あまり遅くならないうちに予備校の自習室を出て帰るようにし、家ではノートを見返したり単語帳を見るなどして日付が変わる前には寝るようにしていました。これは受験が終わるまで続けました。

ここからは主に夏休みのことになりますが、その時期は4月から7月に習った内容(基礎中心)をもう一度復習しました。テキストの全ての問題を解けるまで繰り返すということをしていたので、夏休みは予備校以外の教材は単語帳を除いて触っていないと思います。もちろん夏休みの全日程の計画も立てました。現役の時と違うのは、まず自分が勉強にどれくらいの時間を使えるのか(食事、通学、睡眠時間などを除いたもの)を把握し、その中でどの教科のどの分野をどの時間帯で勉強するのかということまでより具体的にして計画を立てたという事です。

そしてここで気を付けたのは、何分休憩するかということも含めること、できなかった分を埋め合わせる日を1週間か2週間に一度設けることです。だらだら続けるのを避け効率よく勉強するため、必ず60~90分につき10分は休憩時間を設けるようにしていました。また計画に沿うように勉強を進めることは大事ですが、計画はたいていの場合思った通りに行かないので埋め合わせる日を作ることをおすすめします。そうして夏の終わりの模試では、国語、数学、英語で大幅に点数を上げることができました。
浪人秋~共通テスト
夏が終わり、授業が再開するとテキストのレベルが各段に上がり、その頃はやればやるほど自信をなくしていったと思います。しかしここで手を抜いたりやめてしまったりしたら今までの努力が無駄になってしまうと自分を奮い立たせて、予習と復習も忘れず、授業に食らいついていきました。夏休み前までに予習、授業、復習のサイクルを身につけたことがここでいきたと思います。また秋の記述模試やオープンで判定が良かったのもモチベーションが下がらなかった要因でした。

そして一緒に浪人していた友人の存在も大きかったです。勉強の合間にSNSで他愛もない話をしたり、悩みを相談し合ったことが支えになったと思います。冬になり共通テストが近づいてくると、12月から共通テスト本番までの期間は、冬期講習の二次対策講座の時のみ二次対策を行い、それ以外の時間は共通テスト対策にあてるようにしました。
共通テスト後
~二次試験
そして迎えた共通テストでは、現役の時に大失敗してしまった理系科目では大きく点数を伸ばせましたが、国語や英語のリスニングで大きく失点してしまい、ボーダーを下回ってリサーチの判定はCでした。この結果にはかなり落ちこみましたが、とにかく私大を一校合格した状態で二次に臨めるよう、私大対策を二次対策と並行して行っていきました。筆記試験を受けたのは、早稲田、明治、立教でしたがいずれも3年分は解きました。ここで時間を使えるように、年内に二次の力をある程度仕上げておくといくらか楽だと思います。

2月13日に全ての私大の受験が終わり、残り約2週間はひたすら一橋の二次対策をしました。もちろん過去問もたくさん解きましたが、自分がそれ以外に大切にしたことは、今までしてもらった添削(英作文、国語の記述、社会の論述など)を今一度読み返し、どこで自分は点数を引かれたのか、より点数を上げるには何が必要だったのかを、本番で同じミスをしないように確認したことです。この作業は当日、試験が始まるまで続けました。
二次試験~合格発表
試験では、1日目はうまくいったものの2日目の英語(最も配点が高い科目)で手応えが良くなく、社会でも問題を見てあまり良い答えは書けないと弱気になりました。しかし、自分が知っていることを書けるだけ書こう、あがけるだけあがこう、負けるならちゃんと納得して負けようと決め、答案作りに励みました。今思うとこれが合格に繋がったのかもしれません。

上記のような二次の手応えだったので、正直受かっているとは全く思っておらず、東京から帰って早々に後期の勉強とそれがダメだった時どの私大に進学するかについて考え始めていました。ここでスッと次やるべきことに切り替えられたのも、二次で「負けるなら納得して負ける」と決め、最後まであがけるだけあがいたからだと思います。   
まとめ
この度合格できたのには様々な要因があると思いますが、一年間規則正しい生活を続け、体調に不安がない状態で試験に臨めたのも大きな要因だったと感じています。既に、受験生の皆様は規則正しい生活をされていることだと思いますが、ぜひそれを受験が終わるまで続けていただきたいと思います。生活習慣は壊すのは簡単な分、またもとに戻すのは難しいので。そして試験中弱気になることはあっても、絶対に諦めないこと。どこかに突破口はないか、自分が知っていることの中にヒントがないか、試験が終わるまでそれを探し続ける姿勢も大切にしていただきたいと思います。

一橋を目指す全ての受験生の皆さんの合格を心よりお祈り申し上げます。
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