まんじゅうさん、こんにちは。社会学部2年のぎんこと申します。私も受験生の頃、まんじゅうさんと同様に英語の記述式の問題が思うように伸びず苦労していました。そんな私がどのように勉強することで苦手を克服していったのか、その実体験を交えながらお答えいたします。和訳問題や記述問題で苦戦する要因として大きく考えられるのは、「文法、単語、構文といった知識不足」、「身につけた知識のアウトプット不足」の2つです。前者に関しては、市販の参考書の演習、学校や予備校の授業の予復習で対応することができます。続いて後者、「身につけた知識のアウトプット不足」というのは、文法、単語、構文といった知識を長文読解中にうまく思い出せていないということです。ここで「身につけた知識をアウトプットできる」ことの指標を一つ示します。「I play the piano」という文を見たとき、おそらくほぼ何も考えずに「私はピアノを弾く」と訳せると思いますが、これは「I=私、play=〜を弾く、the piano=ピアノ」という単語の知識と「I=主語、play=動詞、the piano=目的語」という文法の知識を、訳に必要な知識としてすぐにアウトプットできていることを示します。つまり、関係代名詞、倒置、難しいイディオムなどもこのレベルでアウトプットできれば訳せるということになります。これができるようになるためには、難しい知識であっても出現した時に備えて常に選択肢として持っておき、その上で繰り返し長文を読んでいく必要があります。上に挙げた勉強というのは非常に険しく長い道のりです。私自身、高校2年生までの間で知識はある程度身につけていたものの長文問題では結果が出せず、受験生になっても長文には苦しめられました。更に長文問題の厄介な点として、文法、単語問題と異なり勉強の成果が形を伴って見えにくいことがあります。長文を勉強したからといって必ずしも成績が右肩上がりなるわけではなく、点が下がることも多々あります。ただ、言語という性質上、全ての長文に通用する魔法のテクニックや公式は存在しないのである程度点数が上下することはむしろ当然ということができます。しかし上記のことを意識し繰り返し訳の問題に慣れていくことで、点数の振れを押さえ、下に振れてしまっても合格点をとれる!という自信を身につけることができます。実際私は一橋英語にも対応することができるまでに成長することができました。あと一点、記述問題を解く上で私が気を付けていた点を紹介いたします。それは、「パラグラフごとに筆者の主張を整理する」ということです。英語長文は基本的に「1パラフラグ1アイデア」という構成になっているので、パラフラグごとの整理をすることで文全体の要約ができます。こうすることで異なる場所を訳してしまうことは少なくなると思います。また、おすすめの参考書ということですが、長文の基礎力を高めていきたいのであれば、一橋といった難関国立レベルを対象とした英語長文参考書は多く市販されているのでしっかり取り組めばどの参考書も力になると思います。書店で参考書の構成や解説の充実度を見て、自分の好みに合うものをやり遂げれば問題ないでしょう。また近年の一橋英語の超長文に慣れたいのであれば、同じ超長文を採用している慶應文学部の過去問などが力になるでしょう。最後になりますが、一橋の社会学部は英語の配点が重く、点を稼いでおきたい科目です。だからこそ、苦戦していたとしても英語から目を逸らさずに取り組むことは大事です。点が伸びなくて辛くても、めげずに頑張ってください!受験は最終的には気持ちの勝負になります。時に休憩も挟んだり、時にワクワクしたり楽しんだりしながら一歩一歩成長していきましょう!まんじゅうさんの合格を心よりお祈りしております。一橋祭運営委員会 社会学部2年 ぎんこ