あさん、社会学部2年のぎんこがお答えいたします。数学の過去問を過去一ヶ月で15年ほど解いたとお見受けしました。社会学部志望だと、2月の本番まででさえ15年分も解ききれない受験生もいるので、まずそれだけ解いたという実績は自信を持って良いでしょう。まずお伝えしたいことは、完答できずとも正答までの道筋が大幅に外れていなければある程度点は入るということです。実際私も本番は5問中1問しか完答できませんでしたが、その他の問題で部分点を獲得し5割近く点をもらえました。また、一橋数学はその難易度のぶん頻出分野がかなり限定的ですので、過去問をはじめとして頻出分野を集中的に勉強することで効率よく点数を伸ばすことができます。夏休みに基礎を復習したとのことなので、完璧とはいかずともある程度典型問題の解法はインプットできていると思います。過去問の復習をしているとき、ほとんどの問題で考え方のプロセスを知らない場合には再度基礎に立ち返る必要がありますが、知っているのにうまくアウトプットできない問題が多かった場合には、基礎からやり直すというよりは演習を繰り返して知識を適切な場所でアウトプットしていく訓練をしましょう。もちろん初見の問題でそれができるのは難しいですが、復習を丁寧に行うことで基礎的な知識の運用方法を身につけていくことができるので、間違えた問題は解説を見ずともできるくらいまで復習をしましょう。以上で説明したように同じ問題であっても繰り返し取り組んでいくことは非常に大事なので、一度解いた過去問の問題も何度も解き直すことをお勧めします。ただ、たくさんの問題に触れることも大事なので、力試しとして東大や京大の問題を解くこともよいと思います。ただ、解く問題を増やしても復習が追いつかなければもったいないので、復習が追いつくように加減しながら解いていきましょう。9月以降は夏まででインプットした知識を使いこなしていくことが大事なので、上記のように勉強していくことをお勧めします。復習を繰り返して解法を叩き込み、「なんとなく変形しよう」「なんとなくこの公式使ってみよう」といった曖昧さをなくし全てに根拠を持って回答していけるようになれれば、きっと正答できる問題も多くなっていくはずです。場当たり的に解かなければならない問題ももちろんありますが、アウトプットできる知識の手札を増やしておくことで、自分の持ってる知識を組み合わせて解ける問題なのか、場当たり的に、実験的に解く問題なのか判断できるようになるでしょう。ただ共通テストに関しては予め解法の方向性が決められているのでうまくそれに乗れるかが大事です。そういった共通テスト特有の問題になれるためにも日頃から公式の導出をしたり、共通テスト形式の問題を何度も解く必要があるでしょう。最後となりますが、社会学部の配点的にどうしても英語と社会が数学よりも大切になってきます。私自身も数学はかなり苦手で、本番は数学で0点をとっても受かるように各科目の目標点を決めていました。「点を取らなければいけない」ではなく「取れたら儲けもんだ」と考えた方が気持ち的にも楽です。自分自身に負荷をかけすぎずに、気負いすぎずに頑張りましょう。体調には気をつけて、頑張ってください!一橋大学一橋祭運営委員会社会学部2年ぎんこ