一橋大学受験生応援WEB
by 一橋祭運営委員会

科目別アドバイス

一橋の数学は難しいイメージがありますが、実は過去問と似たような問題であったり、工夫したら一瞬で解ける問題が多かったりします。そのため、過去問を何年分も分析して、頻出の解法を身につけることや、普段の演習の時からどうしたら楽に解けるかを意識して解くことが大切です。また、問題と解答を1対1で対応させて覚えても、少し問題が変わったらまったく解けなくなってしまうので意味がありません。そのため、問題で使われた解法を一つひとつ習得することをおすすめします。問題を解き始める前に、その問題に使えそうな解法を何個か考える癖をつけることも役に立ちます。演習時には実際に何パターンかの解法で問題を解くのもいいでしょう。
一橋の数学では、確率・微分積分・整数が頻出であり、確率では確率漸化式、微分積分ではグラフの最大値・最小値を求める問題、整数では合同式や偶奇などで候補を絞っていくタイプの問題が多く出るため、似た問題を解いてみるといいでしょう。
一橋の国語は例年形式に大きな変化がないため、過去問演習を重ねていくのが最も有効な対策です。その際にはできる限り学校や塾の先生に添削してもらい、自分の解答で不足していたところやミスの原因を丁寧に振り返り、メモに残しておきましょう。過去問はファイルやノートにまとめて、すぐに見返せるようにすると良いです。
第1問の現代文は、記述の文字数が少なく高い要約力が求められます。コンパクトに解答をまとめるには語彙力を上げるのも重要なので、模試や過去問の模範解答で「使えそう」と思った言い回しをノートにまとめていくのも良いと思います。漢字は得点源となるので、一冊参考書や問題集をやっておくのがベストです。
第2問の近代文語文は、共通テスト対策で培った古文・漢文の知識で十分に対応可能です。扱われるテーマも毎年似たようなものが多いため、数をこなすうちにどのような解答が求められているのかを掴めてきます。
第3問の要約は、本文の要点を取捨選択しながら文章の流れに沿ってまとめていくというやり方がおすすめです。自分の書いたメモが本文の趣旨や構成とずれていないかを確認してから解答を作成しましょう。
英語は入試においてとても重要な科目なので、重点的に取り組むことをおすすめします。私は、英語を得意科目にしたかったので、中学生の頃から真面目に授業に取り組んでいました。受験対策として英語を勉強し始めたのは、高2の夏休みです。夏休みに英語の単語帳と文法問題集をそれぞれ3周して、徹底的に叩き込みました。夏休み後も毎日同じ単語集に取り組んでいました。単語は毎日やらないと忘れるので、必ず毎日30分はやるようにしましょう。この2つが完成されていないとその後の勉強が苦しくなります。
秋ごろに英文解釈系の参考書を2周して、基礎の定着を感じたので、その後は長文を解きまくりました。長文のおすすめの勉強法は、まず解いて、解答を確認、その後日本語訳と照らし合わせて、知らない単語をメモし、間違えた箇所や新しい文法などを専用のノートに書き込むことです。文を読みながら、すらすら構造や意味を理解するまで、音読を3回ほどしました。単語はもちろん、長文を勉強する際は必ず音読することを心がけていました。英語は本当に音読した方が良いです。
一橋の過去問については、英作文の対策は必須だと思いますが、長文はあまり難しくないので、特有の対策をする必要はないです。私は私大の英語の方が難しいと感じたので、私大の過去問を、大問1つずつ高3の夏ごろから毎日解いていました。以上の勉強法で、私は冠模試で偏差値70を超えるほど、英語が得意になりました。英語はとにかく慣れることが大切なので、苦手だと思っても触れ続けてください!
「一橋の世界史は信じられないほど難しい」、そんなイメージを持っている人は多いと思います。確かに、初めて問題を目にした時は「こんなの解けるのかよ」と疑うかもしれません。しかし、勉強を進めるほどに解法が見えてくるのもまた一橋の世界史です。まず、早めに通史を1周終わらせてしまいましょう。教科書、参考書、塾の授業など何を使っても良いです。通史をやるときは独学でも十分です。高2の冬頃に1周目を終わらせることが理想です。通史が1周終わったら、さっそく過去問に取り組みましょう。始めたばかりの頃はまったく歯が立ちませんが、一橋の世界史は同じような内容の問題が形を変えて繰り返し繰り返し出題されるので、30~40年分ぐらい解くうちに自然とできるようになっていきます。なるべくたくさん過去問を解き、吸収することが重要です。そのために通史は早めに終わらせましょう!
まず、大前提として、基礎的な単語や時代の流れを把握する必要があります。そのうえで、論述対策で意識するべきことはおもに3つです。1つ目は、用語の意味の説明をできるようにすることです。例えば、参勤交代とは何か、生麦事件とは何か、というような問いに対して正確な説明が書けるように内容を暗記しましょう。2つ目は個々の出来事や制度の因果関係を把握することです。何が原因でその出来事が起こったのか、そしてその出来事はその後の時代にどのような影響をもたらしたのか、ということをおさえましょう。3つ目はある出来事に至るまでの経緯、つまり流れを抑えることです。2つ目のポイントとも関係しますが、重要なテーマに関しては時代の流れも正確に説明できるようにしましょう。
ここまで論述対策のポイントを説明してきましたが、最も大切なことは過去問研究です。過去問を研究して類題が出題されたときに解けるようにすることはもちろん、出題されやすい時代やテーマを把握してその後の勉強に活かすということも必要です。
一橋の地理に必要な力は大きく分けて知識、思考力、文章力の3つです。 知識に関して、教科書や参考書に書かれているような基礎的なものはもちろん、一見必要ないように思える関連知識を覚えていることは一橋の入試のようなひねった問題に対処する力につながります。それらは学校の授業など日常生活でカバーできるものでもありますが、状況に応じて予備校など外部の手助けを借りることも必要です。 思考力は培った知識を関連した内容に転用する力で、これは問題演習を繰り返すことだけでなく先ほどの関連知識を覚える過程でも伸ばすことができます。 文章力は量をこなすことが近道です。問題演習の中で決められた字数に間に合わせることを繰り返すと、要素をどれだけ入れ込むべきかが感覚的に掴めてくるはずです。また、私は学校の先生に添削していただき、語彙など記述と並行して論述の方法を学びました。
地理を伸ばすためには、必要な要素を明確化し、それらをどう手に入れていくかを考えることが大切です。その際、日常生活の中で使えるものを可能な限り使うことは大きく実力を伸ばすことにつながります。
総合問題は情報処理能力が問われる科目です。自分はネットの情報を鵜呑みにして、総合問題は対策しないで良いと思っていたので対策はほとんど行っていませんでした。しかし、それが原因で総合問題は合格者の中での最低点近くを取ってしまいました。過去問自体がそもそも多くないのですが、最低でも過去問は全て解いておいた方が良いと思います。時間に余裕がある人は他の大学のデータサイエンス学部の過去問を解くことをおすすめします。英文を早く読んで情報を簡潔にまとめる練習をすることも本番の試験で役立つかもしれません。総合問題は配点としては小さいですがその点数が合否を左右することもあるので決して侮らずに挑んでください!
共通テスト「情報Ⅰ」の対策には、基礎知識の習得と実践的な演習の両立が重要です。まずは学校の授業や定期テストを活用して、アルゴリズムの基礎やプログラミングの仕組み、2進数やデータ構造などの情報の表現方法といった用語や概念を正確に理解しましょう。その後は大学入試センターの試作問題を解くことをおすすめします。少し難しいと感じるかもしれませんが、このレベルが理解できれば9割以上は固いと思います。また、2025年度の過去問は出題される問題の傾向、時間配分の確認程度に利用するのが良いでしょう。問題の難易度を測る上で実施初年度はあまり参考にならないことが多いからです。さらに、情報の倫理やセキュリティの基礎知識も問われるので、IT用語や社会的課題についてもニュースや資料で理解を深め、資料を読み取る力や思考力を養うと良いです。他の科目とのバランスを取りながら、計画的に学習を進めていきましょう。
理科基礎は共通テストの科目のなかで最も短期間で成績を伸ばすことができる科目だと思います。参考書などで知識をある程度身につけたら、ひたすら共通テスト形式の問題を解いて、抜けている知識や苦手な分野を洗い出して、参考書に戻って復習、また新しい問題を解くという流れを繰り返しましょう。センター試験は共通テストとは形式が大きく異なるので、共通テスト対策問題集を買って演習すると良いと思います。過去問に取り組む際には、年度を遡っていくと新課程の範囲には含まれていない問題がたくさんあるため、新課程の範囲をしっかりと把握しておかないと無駄な知識を覚えることになってしまいます。一方で、新課程にしか含まれていない単元もあるので範囲に注意が必要です。特に社会学部志望の方は配点が大きいのでしっかり対策していきましょう!
理科基礎は共通テストの科目のなかで最も短期間で成績を伸ばすことができる科目だと思います。参考書などで知識をある程度身につけたら、ひたすら共通テスト形式の問題を解いて、抜けている知識や苦手な分野を洗い出して、参考書に戻って復習、また新しい問題を解くという流れを繰り返しましょう。センター試験は共通テストとは形式が大きく異なるので、共通テスト対策問題集を買って演習すると良いと思います。過去問に取り組む際には、年度を遡っていくと新課程の範囲には含まれていない問題がたくさんあるため、新課程の範囲をしっかりと把握しておかないと無駄な知識を覚えることになってしまいます。一方で、新課程にしか含まれていない単元もあるので範囲に注意が必要です。特に社会学部志望の方は配点が大きいのでしっかり対策していきましょう!

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