合格体験記

不合格体験記

Y・Fさんの場合

プロフィール

     

学部:商学部
出身高校:神奈川・公立
社会選択科目:日本史・倫理、政治・経済
理科選択科目:生物基礎・化学基礎
共通テスト得点率:86%
共通テストリサーチ結果(河合塾):A
共通テストリサーチ結果(駿台):A
河合オープン判定:未受験
一橋本番レベル模試(東進、秋)判定:未受験
浪人時私大併願情報:
早稲田大学政治経済学部〇
慶應義塾大学経済学部×
得点開示の得点:571/1000

各時期の勉強時間配分

高1・2

高1では数学と英語を重点的に行っていた。高校で配布された教材以外には特にすることはなかったが、模試の成績は良かった。また、高1の夏には一橋を受験することを決めた。高2になって日本史の学習を進めた。通史の学習を早いうちに終わらせることができ、日本史を得点源の科目にすることができた。

高3春〜夏

高3の春に二次試験の過去問を解き始めた。はじめのうちは5割ぐらいの点数しかとれなかった。また、共通テストに関しても、共通テスト形式の問題を10年分解いたが、8割を超えてからなかなか点数が上がらなかった。

高3夏〜秋

高3の夏休みが終わってからは二次試験の過去問演習しかやらなかった。秋ごろには二次試験の過去問20年分を終わらせ、その後は2周目とそれ以前の問題を探して、演習量を確保することを重視していた。

高3秋〜共通テスト

共通テスト前までは変わらず、二次試験の演習を続けた。1月に入った頃に共通テストの対策を始め、共通テストの演習を十分に確保しており、さらに直前まで二次試験の対策をしていたこともあり、他の受験生より難化の影響を受けず、十分な点数を取ることができた。

高3共通テスト〜二次試験

私大に行きたいという気持ちはまったくなかった。そのため私大の出願はしたものの、私大の過去問を解くことはなく、共通テストが終わってからは二次試験の対策をしていた。二次試験前日に前泊したのだが、寝ることができずオールで受験せざるを得なくなり、数学で計算ミスを連発して試験に落ちてしまった。私大も当然受からず、早稲田の共通テスト利用を出さなかったことをひどく後悔した。

浪人春〜夏

一橋に落ちたショックで勉強することはできなかった。とはいえ両親に対する申し訳なさがあったので、遊びに行くといったこともせず、ずっと家にいた。

浪人夏〜秋

同上。

浪人秋〜共通テスト

12月の半ばごろからさすがに焦ってきて、勉強を再開した。共通テストまでは共通テストの勉強を続けた。しかし、勉強する習慣がなくなってしまっていたので1日5時間も勉強することができず、年末年始は誘惑に負け、テレビをずっと見てしまった。

浪人共通テスト〜二次試験

目標としていた共通テストの点数は取れなかったが、最低限取りたいと考えていた点数は取ることができた。しかし、共通テストが終わってからなかなか勉強する気になれず、2月に入ってから二次試験の対策を始めた。勉強の習慣がなく、1日5時間も勉強できなかったため私大の過去問は解かなかった。現役の反省を生かし、前泊はせずに試験前日は家で過ごしたが、やはり寝れず、現役以上に数学で計算ミスをしてしまった。しかし、合格することができてよかった。

全体を通じて

どれだけ勉強しても、入試当日の過ごし方が合否を分けてしまうという恐ろしさをすごく感じた。また、勉強量がかならずしも合否に直結するわけではなく、試験当日にどのような問題が出るかといった運要素もある。多少うまくいかないことがあってもそれを笑い飛ばすような気持ちを保つことが大切だと思う。

S・Mさんの場合

プロフィール

     

学部:経済学部
出身高校:鹿児島・公立
社会選択科目:日本史・世界史
理科選択科目:生物基礎・地学基礎
共通テスト得点率:89%
共通テストリサーチ結果(河合塾):A
共通テストリサーチ結果(駿台):A
河合オープン判定:A
一橋本番レベル模試(東進、秋)判定:A
浪人時私大併願情報:
慶應義塾大学経済学部(A方式)〇
早稲田大学社会学部(共通テスト利用)〇
早稲田大学人間科学部(共通テスト利用)〇
早稲田大学法学部(共通テスト利用)×
得点開示の得点:676/1000

各時期の勉強時間配分

高1・2

高1の冬だけ少し勉強した。宿題は基本最初の1回しか出してない。毎回何かしら赤点をとっていたと思う。

高3春〜夏

初めての共通テスト模試が600点だった。志望校などもあまり考えておらず、受験に対する意識は明らかに低かった。

高3夏〜秋

なぜか東大模試を強制で受けさせられ世界史9点、日本史3点で総合もほぼ最下位だった。相変わらず勉強はほとんどせず、午後から登校して3時間くらい寝て友人とファミレスに行くことが多かった。

高3秋〜共通テスト

年末以降はずっとゲームをしていた。共通テストの点数は640点くらいだったはず。なぜか勉強時間を計っていたのだが、高3の12月に授業も含めた月の勉強時間は100時間を切っていた。

高3共通テスト〜二次試験

本当にやる気がなくずっと家で寝ていた。筑波大学に200点以上足りなくて落ちる。すぐに親と予備校探しを始めた。

浪人春〜夏

やる気が芽生えたわけではなく、焦燥感で3月末から「そろそろやるかぁ」という感じで勉強を始めた。先生に一橋をすすめられて頑張ろうかなと思った。ずっと二次試験の対策をしていた。怠惰だったのは変わらず、昼過ぎに予備校に行って19時前には帰っていた。

浪人夏〜秋

友達に1位を目指すと大口を叩き、冠模試に向けて勉強していた。共通テストのほうは750くらいで止まっていて少しだけ焦った記憶がある。

浪人秋〜共通テスト

11月の初めから共通テスト対策を始めた。共通テストでしか使わない科目も勉強していたが、日本史は嫌いすぎて結局本番まであまりやらなかった。共通テスト本番はほとんど緊張せず、友人と談笑していたら終わった。

浪人共通テスト〜二次試験

二次試験には自信があったが、なんとなくやる気がなくなり慶應義塾大学商学部受験の日にはホテルで寝ていた。自分を鼓舞するような名言を用意したが意味がなく、大人になったんだなと実感した。友人から送られてくる数々のメッセージに感極まった勢いで一橋の二次試験まで乗り切った。

全体を通じて

浪人のとき成績が伸びたのは受験を相対評価における戦いだと認識したからだと思う。浪人したが結局高校受験の時より勉強時間は少なかったし、嫌いな科目の点数はずっと悪かったが、受験自体をゲームみたいな感じでとらえていたら、成績は自ずと上がった。

H・Yさんの場合

プロフィール

     

学部:法学部
出身高校:東京・私立
社会選択科目:地理・世界史
理科選択科目:地学基礎・物理基礎
共通テスト得点率:80%
共通テストリサーチ結果(河合塾):出していない
共通テストリサーチ結果(駿台):E
河合オープン判定:未受験
一橋本番レベル模試(東進、秋)判定:未受験
浪人時私大併願情報:
早稲田大学法学部×
慶應義塾大学法学部×
得点開示の得点:592/1000

各時期の勉強時間配分

高1・2

2つの塾で数学と英語をそれぞれ受講していたが、さぼりがちだった。周りのクラスメイトも部活や委員会活動を引退するまでは誰も授業を聞いていなかったので、受験勉強なんて考えもしなかった。高2まで理系クラスに在籍していたが、文転することを自分の中でなんとなく考えていた。

高3春〜夏

2つの塾のうち英語を受講するのをやめ、もともと数学を受講していた塾に英語と世界史を追加した。高3までに数学は網羅系問題集、英語は何らかの文法問題集と英単語帳を仕上げて基礎固めをしておきたかった。世界史の授業は講義形式で内容も充実していたため、勉強するのが苦ではなかった。そのため、本来英語や数学に充てるべき時間も世界史に費やしてしまった。

高3夏〜秋

塾の自習室の雰囲気が苦手だったので、夏休みは自宅で自習することが多かったが、睡眠と娯楽の誘惑に勝てず、ずっとゴロゴロしていた記憶しかない。とはいえ7月下旬から夏の東大模試に向けて過去問を全教科数年分演習して、暗記を本気で取り組んだ結果、勉強の習慣が付き、夏休みの間は毎日10時間以上勉強することができた。2学期が始まると、高校生活が残り僅かであることに焦りを感じ、みんなで自習中にサッカーをしたり、寄り道をしたりと受験から逃避していた。

高3秋〜共通テスト

共通テストまで2か月を切ったころにだんだんと焦りを感じ始め、理科基礎や英語リーディングの対策に着手した。とっつきやすいと感じたリーディングや古典の勉強に逃げてしまい、苦手教科であった数ⅡBや物理基礎の対策をおろそかにしてしまった。

高3共通テスト〜二次試験

地理と古文を除く文系教科は全て9割の成績を取ることができたが、数学と理科基礎で大苦戦した。数学が難化したということは試験中から感じていたため、あまり焦らなかったが、もっと数学をしっかりと対策して高得点を取りたかった。660/900だった。

浪人春〜夏

最初は予備校の授業に出席していたが、授業の録画も配信されるため、徐々に対面授業には出席せず自習室で映像授業を見るようになっていった。映像授業より対面授業のほうが入ってくる情報量が多いしやる気も出るので、頑張って対面授業に出ていれば良かったなと思っている。友人と深夜に通話したり、海外サッカーをリアタイしているうちに睡眠不足になっていった。

浪人夏〜秋

昼に外食することをモチベーションに、毎日朝に家を出て自習室に行くようにしていた。8月の東大模試に向けて、現役時代に一度解いた演習問題を解き直したが、浪人の春に基礎固めを怠ったせいで思うように問題が解けず、後悔した。今までは自分の成績を直視するのが怖かったが、この頃からは意識的に模試の反省や復習に力を入れ、綿密な計画を立てるように心がけ始めた。

浪人秋〜共通テスト

12月上旬、秋の東大模試の成績が振るわず絶望していた時に、友人からすすめられたことをきっかけに一橋に志望校を変更した。当初は両親の反対を受けたが、粘り強く説得した。東大と比べると、各教科一長一短だが、全体的に記述力に自信がある人は一橋の問題がとっつきやすいと思う。二次試験の一橋対策を優先したかったため、理科基礎や地理の対策はあまりやらなかった。

浪人共通テスト〜二次試験

一橋の過去問について、数学はジャンルごとに20年分の解答例に目を通して暗記した。英語は英作文を10年分添削してもらい、長文・リスニングは5年分演習した。国語は10年分演習した。世界史は30年分の出題範囲を時代・地域ごとに表にまとめて出題傾向を探り、頻出分野を10題ほど演習し、添削を受けた。早慶の対策に時間をかけられず、全て不合格であったため、一橋の二次試験は合格か2浪かという背水の陣で臨むことになってしまった。

全体を通じて

受験生活を通して、自分の人生における失敗は全て自分の怠惰な性格と計画性のなさが招いているのだと強く実感するようになりました。自制心を備えることや生活リズムを整えることは受験生活のみならず、大学生活や人生においても役に立つと思うので、決意したその日から行動を起こしてみてください。応援しています。

D・Tさんの場合

プロフィール

     

学部:社会学部
出身高校:東京・公立
社会選択科目:地理・日本史
理科選択科目:化学基礎・物理基礎
共通テスト得点率:82%
共通テストリサーチ結果(河合塾):D
共通テストリサーチ結果(駿台):D
河合オープン判定:D
一橋本番レベル模試(東進、秋)判定:未受験
浪人時私大併願情報:
早稲田大学文化構想学部〇
早稲田大学社会科学部〇
慶應義塾大学商学部(A方式)〇
明治大学政治経済学部×
上智大学経済学部(共通テスト利用)〇
立教大学経済学部(共通テスト利用)〇
東京理科大学経営学部(共通テスト利用)〇
得点開示の得点:623/1000

各時期の勉強時間配分

高1・2

高2が終わるころまで、文系に進むということ以外受験のことは何一つ考えていなかった。

高3春〜夏

部活や行事のため、まったく受験モードにはなっていなかった。

高3夏〜秋

9月ごろの高校の文化祭に参加するなど、まだ受験モードに切り替えられていなかった。10月の一橋オープンでD判定を取り、そろそろ勉強しないといけないことに気づいた。

高3秋〜共通テスト

10, 11月ごろに高校での活動も一段落して、自分の受験勉強の進度の遅さをようやく実感し、焦り始めた。共通テスト模試で600点前半しか取ったことがなく、実際に過去問に触れてみても何も解けない状況だった。浪人も視野に入れつつ、今自分が最もすべきことは何かを考えた結果、共通テスト対策に全力を注ぐことにした。

高三共通テスト〜二次試験

1, 2か月の付け焼き刃で何とか共通テストの壁は越え、私大と二次試験の対策を始めた。しかし、付け焼き刃の理解で歯が立つわけもなく、一橋は当然の不合格。滑り止めもまったく機能しなかった。

浪人春〜夏

浪人が確定してから予備校の授業が始まるまでの約1か月間は現実を受け止め、謙虚になることに全力を注いだ。予備校の授業が始まるとそのわかりやすさに感動した。勉強内容は授業の予復習のみで、一橋対策は予備校の授業の中に組み込まれていた一橋日本史と一橋英語の予復習をしていただけだった。勉強時間は1日8時間程度だった。

浪人夏〜秋

夏休みは失敗談のなかで語られがちな夏期講習を大量に取るという選択をした。しかし、私の場合は夏までの授業内容の予復習のほとんどを夏までに済ませていたので、夏期講習の予復習にもしっかりと時間を取ることができた。勉強内容は夏以前と同様で、勉強時間は1日10時間程度だった。

浪人秋〜共通テスト

共通テストのみの科目であった地理と理科基礎に力を入れた。この2科目も予備校の授業の予復習をしっかりと行っていたので、演習を積むたびにどんどん点数が伸びていった。共通テスト1か月前くらいからは、共通テスト対策に全ての時間を割き、ひたすら演習を重ねた。勉強時間は1日11時間程度だった。

浪人共通テスト〜二次試験

共通テストの合計は現役時から60点アップしたが、社会学部志望で理科基礎を失敗したので共通テストリサーチはD判定だった。ただ、B判定の人とも換算点では数点しか変わらなかったので切り替えて二次試験・私大対策に打ち込んだ。私大対策では過去問を5年分くらい解き、二次試験対策では1年間の授業の総復習をしたあとひたすら過去問を解いた。勉強時間は1日12時間程度だった。

全体を通じて

浪人はもう二度としたくないが、良い経験だったと感じている。私の場合は単純な実力不足で不合格となったので、たまたま現役合格できてしまっていたら大学の授業についていけなかったと思う。また、自分の社会的価値を支えてくれるものが何もない状態でひたすら勉強に励み、一度立ち止まって自分自身と真正面から向き合う経験はとても貴重なものだったと思う。