学習アドバイス

科目別アドバイス

商・経済・SDS学部
志望の方へ

英語は数学に並んで重要な科目であり、なおかつ数学よりも点数を安定させやすいため、しっかりと力を入れて対策するべきです。
第1問の超長文は、問題の英文はかなり長いものの、問題の難易度はそれほど高くないので英単語・文法の基礎をしっかりと身につければ対処できます。超長文の過去問は現在3年分しかないので、さらに解きたい場合は問題の難易度が少し上がるものの後期試験の問題を解くのがおすすめです。
第2問の英作文は、一橋特有の絵の描写問題など、過去問対策が点数に直結する問題も多いので、秋ごろには過去問を解き始めて、余裕を持って対策できるようにするのが望ましいです。
第3問のリスニングは共通テストで8割をとれる実力がついていれば、数度過去問を解くだけで十分に対応可能であるため、まずは共通テストで高得点を取れるように勉強すると良いです。

法・社会学部志望の方へ

法学部・社会学部は英語の配点が他学部より高いので、英語の出来が合否を左右するといっても過言ではありません。しっかり対策していきましょう。
長文は、2021年度以降は約1500語からなる超長文の形式で出題されていること、和訳や日本語での説明問題が多いことが特徴です。限られた時間と字数で、必要な要素を全て盛り込んで解答を作るには練習が必要です。私は20年分くらい過去問を解きました。
英作文は近年かなり癖が強く、自分の意見を述べるようなものではないため最初は戸惑うと思います。個人的なおすすめは、解答を書き終えたあと、ネットでたくさんの模範解答を調べてみることです。どんなことを書けば良いのかだんだんとわかってくると思います。その際、使えそうな文章展開や表現があればストックしておくと良いです。
リスニングは、シャドーイングを1か月間ほど続けると、聞き取れるようになりました。少しでも良いので英語を毎日聞き、耳を慣らしておくことが大切です。

商・経済・SDS学部
志望の方へ

一橋の入試において、特に数学の配分が大きい経済・商・SDS学部ではその仕上がりが合否を大きく左右します。そんな一橋数学で大切なことは「時間の管理」と「解答への道筋を考える思考力」、「その思考の手がかりを得るための実験」、「正確で根気強い計算力」であり、これらを養うためには過去問演習が一番であることは明々白々です。そのためここでは過去問の進め方について解説します。初めて一橋数学の過去問に触れる頃は、出題形式と本番の時間感覚に慣れるため必ず1年分(5題)を120分で解きましょう。数年分を解いて形式と制限時間に慣れてきたら、自分の苦手な分野が明確になってくるはずです。一橋数学は一見難しく意味不明な問題ばかりなように見えますが、その出題範囲にはかなりの偏りがあり、なかには比較的簡単な問題も混在しています。そのため毎年出題されているのに苦手だという分野があれば、その分野から重点的に過去問を進めると良いでしょう。また入試が近くなったら、毎日最低でも1題は過去問を解くようにしつつ、複数題解く際には時間配分を特に意識してください。これは本番中に解ける問題を見極めて、その問題をしっかりと完答するためです。その際、「何分で中断する」「何分以内には全ての問題に目を通す」といった明確なルールを設定し、実際に演習する時に中断した時間や再開した時間をメモしておくのがおすすめです。

法・社会学部志望の方へ

文系最難関と言われる一橋の数学の最大の特徴は、似たような出題パターンが繰り返し現れることです。そのため、過去問演習を重ね「一橋数学のための思考法」を身につけることが合格への最短の近道となります。具体的な対策としては、夏ごろまでに数学の頻出問題を網羅した問題集を使って基礎を徹底的に叩き込み、夏以降はひたすらに過去問を解き、間違えた問題を何度も解き直すという演習を繰り返しました。この際気をつけなければいけない事項が2つあります。まず1つは、すぐに新しい参考書に手を出さないようにすることです。一つひとつの参考書をおろそかにすると、参考書に時間をかけたのに最後には何も身についていない、という状態になってしまいます。1つの問題集を何度も解き直すようにしましょう。もう1つは、自分の身の丈に合った参考書を解くことです。基礎が身についていない段階で応用問題を解いても何も身につきません。焦らず、自分の身の丈に合った演習を心がけましょう。

商・経済・SDS学部
志望の方へ

第一問の現代文は過去問を繰り返し解きました。傍線部から解答要素にたどりつくまでのプロセスがどのような仕組みになっているのかを意識して復習していました。また、復習して得た学びをノートにまとめて見返せるようにしました。僕は古文漢文が嫌いでそれらの勉強をまともにしていなかったため、第二問の近代文語文に関してはとにかく経験を積んで慣れることを意識しました。明治時代の文献や過去問を読んでいました。第三問の要約に関しては、通読して論のテーマを把握し、導入から結論までを結ぶ論理プロセスを自分の言葉で表現するようにしました。年間を通して総勉強時間の10〜15%程度しか国語に時間を割きませんでした。経済学部や商学部は国語の配点が低いため、その優先度は低くなります。他の受験生と差がつけられない程度に国語の対策を行い、英語・数学を重点的に対策すると良いでしょう。

法・社会学部志望の方へ

原則、第一問で現代文、第二問で近代文語文、第三問で要約(200字)が出題され、試験時間は100分です。現代文は難易度が標準的な問題なので、本文を正確に読み解き、設問で要求されている要素を解答することが望ましいです。少ない文字数で解答を求められる場合があるので、確実に必要な要素のみを答案に書く習慣をつけましょう。 近代文語文は他大学ではあまり出題されませんが、共通テストなどの古典の問題で演習し、感覚を掴みましょう。全てを理解しようとするのではなく、解答に必要な部分のみを読解することに注力することが必要です。そのため、本文を読む前に設問を見て、問われていることを把握した後に本文を読む方法を試してみてください。 また、要約も他大学で出題されることは少ないので、主に過去問で演習しましょう。要点を段落ごとにまとめ、それらの要点を本文の文脈から外れないようにつなげていく必要があります。過去問の模範解答と自分の解答の違いがわかりづらい場合には添削を受けてください。 

商・経済学部志望の方へ

一橋の世界史は受験世界史の中でも段違いに難しく、時には教科書に書かれている内容以上の問題への考察が必要となります。一度問題を見てみるとわかると思いますが、自分が持つ知識だけで400字×3題=1200字を埋めなければなりません。これらの問題を攻略するためには①知識をつける、②論述の書き方(型)を学ぶ、③教科書を見ながら400字埋める、④何も見ずに書くの4ステップを踏むことが大切です。 ①まず、高校の定期テストで満点を取るつもりで教科書やプリントを隅々まで覚えました。何も見ずに教科書の流れを暗唱できるようにしていました。②次に、論述を書き始める前に問題文が何を求めているのか、どの時代を対象としているのかを問題文から明確に読み取る練習をしました。③続いて、やはり初めは何もないところで400字を埋めるのは難しいため、教科書を見ながら解いてみましょう。教科書を見ても埋められない問題があるはずです。④最後に、③を何度か繰り返して慣れてきた頃に自力で400字分埋めてみましょう! 最後に、過去問を解いたあとは必ず念入りに復習し、周辺知識の確認も徹底してください。初めは難しく感じるかもしれませんが、何度も書くうちにだんだん楽しく感じてくるはずです。

法・社会学部志望の方へ

世界史の通史は全て高校の授業に合わせて学習を進めました。先取り学習は一切行わず、定期試験のたびにテスト範囲の内容を頭に詰め込み、知識の定着を図りました。また、教科書の本文に載っている年号は語呂合わせを作るなどして全て暗記しました。教材は、高校で配布された教科書と資料集、用語集を用い、高校の先生が作ってくれたプリントに補足説明を書き込んで、使い込みました。高3の11月末に通史が終わったため、それからは共通テスト対策に移行するとともに、近現代史を中心に急ピッチで知識の整理をしました。共通テスト後は二次試験の論述問題対策に集中しました。過去問は2月から始めて最終的に23年分を解くのに加えて、学校の補習で東京大学や九州大学の論述問題も扱いました。論述問題には教科書の本文にある定型表現が非常に有効なので、本文を暗記するつもりで何度も教科書を読みました。さらに、一橋世界史の頻出範囲である中世ヨーロッパや近現代東アジアなどを中心に、高校範囲から逸脱した詳しい記述がある教科書も読みました。

商・経済学部志望の方へ

数学ができるならば日本史にそこまで時間をかけなくても良いかもしれません。イメージとしては、数学の大問2つ分が日本史の8割ぐらいに相当すると考えると良いと思います。過去問にたまにあるマニアックな問題は解けなくて良いです。政治史、経済史あたりを押さえておけば基本は大丈夫で、文化史はそこまで重要ではないです。もし文化史が出たらその問題は捨ててしまっても良いかもしれません。あと、因果関係を抑えることを意識しましょう。
総じて、日本史は最小限の勉強でいかにコスパよく点数を取るかが大事です。本気になってしまうと無限に時間がかかります。商学部・経済学部は日本史の配点が低めなので、他の教科をやった方が時間対効果が大きいです。

法・社会学部志望の方へ

日本史はいかに過去問をやってきたかで勝負がつきます。近代史を中心とした偏った出題範囲からの問題で構成されているため、内容は日本史用語集などの狭く深い歴史も問われます。しかし、その多くは過去に出題された問題と極めて類似しています。私の場合、過去問を50年分解いたおかげで本番の試験では過去問の類題を解く感覚でした。一橋の日本史は一般的な大学受験用の勉強に増して、過去問を研究することが大切です。どの分野がどの視点で問われたのか(背景なのか、文化なのかなど)に注目して研究してみてください。また、教科書の文章がそのまま解答根拠になることも特徴の一つです。歴史用語を教科書の言葉を使って説明できるようあらかじめ想定解答を準備するのも良いでしょう。400字記述という極めて独特なテストではありますが、裏を返せば一橋専用に日本史の勉強をすることでコツを掴み、むしろ得点源にすることができます。過去問と教科書を使って記述力を上げていきましょう。

商・経済学部志望の方へ

一橋地理では、基本的な知識を持っていることを前提に、大量の図表から得られる情報を吟味して考察したうえで知識と絡めて解答する能力が求められます。これは他大学にはなかなか見られない傾向なので、一橋の過去問を解いて早めに慣れましょう。過去問は、できるだけ複数の解答解説を見て、共通する解答要素は確実に書けるようにしましょう。また、一橋特有の厳しい字数制限も気にする必要があります。1つの要素を短い文章で簡潔に表現できるよう意識しましょう。 一橋地理では系統地理から特定の国の細かな地誌まで出題されますが、地理を得点源にしようとしている人以外は、他の受験生が必ず取ってくる基礎知識や主要国の地誌などを最低限叩き込めば大丈夫です。基礎知識の定着に関して、原因とその影響とを結びつけて覚えると記述の精度が上がるため非常におすすめです。

法・社会学部志望の方へ

まず夏前までは、共通テスト用の参考書や学校のプリントなどを使って基礎知識の定着を図るようにしていました。夏休み中は夏期講習で記述の仕方や発展的な知識の確認をし、その後から本格的に過去問演習をするようになりました。この際、一橋以外の地理の問題も並行して進めることで、身につけた知識に抜け漏れがないかを確認しました。また、短めの記述を使うことで、記述に少しずつ慣れることも意識しました。11月に入ってからは共通テストの演習がおもになったので、二次試験対策は共通テスト後から再開しました。そのころには知識は十分だったので、ひたすら記述の正確性を上げるのに時間を費やしました。このような対策に加えて、頻出分野である発展途上国や国際貿易については、統計の概観を掴めるように資料集やデータブックで確認するようにしていました。

総合問題は基本的に統計に関する問題が出題されます。
・事前対策について
必要な知識自体はそこまで多くないので、問題集の統計や確率変数の問題が解けるようになれば十分だと思います。
去年の問題や大学から公開されているサンプル問題をしっかりと分析することが必要になります。私大の小論文などに類題があるので、塾や学校などの有識者に相談し類題を教えてもらうことも有用です。
・去年の問題について
第1問ではかなり高度な統計の問題が出題されました。(1)から解けない人も多く、差がつきにくい大問になっていました。来年以降もこのような高度な問題が出題される可能性もありますが、限られた時間で高得点を取るためには、飛ばす判断も大切になってきます。
第2問では単純な統計の問題が出題されました。問題自体は簡単でしたが計算がかなり複雑だったので、時間をかけることが求められ、問題文をしっかりと理解しミスなく計算をする力が必要でした。
第3問ではパズルのような形式のプログラミングの問題が出題されました。出題ミスが試験終了後に発表され、受験者全員が満点、受験者の不利が起きないような対応を行うと発表されました。この類の問題は小論文に類題が多く存在するので、来年以降それらを利用して対策を行うことが有効であると考えられます。