【第54回一橋祭団体コラボ第1弾】劇団WICKの活動を大解剖!

こんにちは、経済学部3年のたけのこです。
いよいよ11月に入り、一橋祭まで残すは半月です!
秋学期が終わり試験や課題も一段落したということで、委員のみならず団体の皆さんも準備に励んでおられると思います。

ということで!! 今年の一橋祭WEBマガジンでも、一橋祭で企画を行う団体をいくつかピックアップして取材していこうと思います🎤
第1弾となる今回は、劇団WICKさんとのコラボをお届けしてまいります。意外と知らないミュージカルの裏側、ぜひ最後までお楽しみください!

全部自分たちで作る大道具

取材のために訪れたのは、大道具の作成作業の現場。入るとすぐ電動ドライバーの音が……!
ここからは劇団WICKのやっこさんにインタビューしていきたいと思います。

今回は取材の方、お引き受けいただきありがとうございます!

ありがとうございます。

いきなりで申し訳ないんですけど、大道具、量もサイズもすごいですね。

そうですね、使う大道具は全て自分たちで作るので結構場所も取っちゃうんです。

全部自分たちで!

はい、特に大道具を作成する担当のようなものを決めているわけではないので、みんながシフトを組んで作業していくような形になりますね。ちなみに今作業している人たちは全員キャストです。

大道具作成だけでも一苦労ですねぇ。
今作っているのはどういったものなんですか?

ここら辺は階段とかが多いですね。結構たくさん作らないといけないんです笑
ちなみにこの階段、本番だと移動しながら上で歌うんですよ。

それはすごい! 本番で見てみたいです!!
すみません、話し過ぎちゃいましたが、自己紹介がまだだったので簡単にお願いできますか?

劇団WICK5期のやっこです。私は1年生のときにコロナの影響で新歓がオンラインだったので、2年生のときに入りました。

オンライン新歓ってやっぱり厳しいものがありますよね……。

大学に入ってから1年間過ごして「あれ、1年間楽しいことなかったぞ」って思ってしまって。何か新しいことを始めたいなと思って入ったんです笑

ということは、やっこさんはこれまでミュージカルとかの経験はあまりなかったということですか?

高校生の時に映画を作っていたことはありましたが、ミュージカルはやったことなかったですね。

そうなんですね……!

「みんなで創るミュージカル」

やっこさんは5期ということでしたが、そう思うと結構若い団体ということになるのでしょうか。

2018年にできたので結構新しいと思いますね。まだ新しい団体なので、年度ごとに公演をやる場所が違うなんてこともあります笑

劇団WICKさんではどんなミュージカルをやることが多いですか?

今回の一橋祭でやるものは比較的テーマが難しい作品ですが、今年の夏にはマンマミーアみたいにコミカルで心温まる作品も扱いますし、過去にはディズニーのアラジンとかアメリカのブロードウェイの作品もやったので割と幅広いと思います。テーマが決まっているというよりは、団員がやりたい作品をやろうというのが強いと思いますね。

それは楽しそう……!
インカレサークルだと思うんですが、どの大学のメンバーが多いですか?

基本的には一橋と津田塾が多いですね。ただほかにも東京女子大や農工大、外語大とか中央線沿線の人も結構いたりしますね。演劇のサークルはあるんだけどミュージカルをやってるところは少ないらしくて、それで色んな大学の人が集まっているのかもしれないです。

確かにサークルでミュージカルってあんまりイメージないかもしれないですね。でも色んな大学の人が集まっていると練習とか大変そう。

そうなんですよね。今回の一橋祭の公演は夏休みとかの長期休暇が練習期間に被らなかったので、みんなが集まるのはなかなか大変です。土曜日の練習だと結構集まり良かったりするんですけど、今日みたいな平日だとどうしても全員は難しい。回数が確保しにくいので1回1回の練習が大切ですね。

間違いないですねぇ。ただ色んな大学の人が集まっているのにすごいみんな仲良さそう……!

確かにそうかもしれません笑
ミュージカルってキャストの熱量がすごい伝わりやすいと思うんですけど、バトンをつないでつないでフィナーレへと向かって行くのですごく一体感を感じやすいと思うんです。先ほどの大道具もそうなんですが、みんなで一つの作品に向き合ってきたからこそ仲良くなれるのかなとも思います。発足当初の人数が少なかった時期の名残りもあるとは思いますが、「みんなで創るミュージカル」というのはやはり感じますね。

みんなで創るミュージカル! 仲良く楽しいものを創りあげていくってすごい素敵だなぁって思っちゃいました。

今年の一橋祭は……

今年の一橋祭での企画、ミュージカル「エリザベート」について教えてください。

今回の「エリザベート」は、19世紀のオーストリアを舞台に1人の皇后の人生に焦点をあてた作品になっています。世界が終焉に向かいそうな雰囲気のもと、宮廷も不安定になっている。そんななか、息子の死や市民からの反感、宮廷に縛られた生活に苦しみながらも、最後まで自分自身を貫こうとするエリザベート。すごい苦しい作品ではあるんですが、1人の人生を見ていくなかで、これから頑張ろうと思ってもらえたらなと思っています。

なるほど、とても見ごたえのありそうなストーリーですね。
今回の「エリザベート」のポイントはズバリどこでしょうか?

音楽ですかね。3か月で33曲をやらなければならないので他の作品よりも大分大変でした。

33曲! 尋常じゃない数ですね。

「エリザベート」はミュージカルのなかでも、あらすじも含め全て曲で進める作品なんです。むしろ、曲が流れない時間は、ほとんどないんです。

それはすごい……! 僕は当日仕事で兼松講堂には行けないんですけど普通に観にいきたいなぁ。すみません、感想になってしまいました笑
それでは最後に、意気込みをお願いします!

今回の作品は、8月末から3か月間、授業や他のサークルも忙しいなか、みんなが時間をかけて創りあげてきてくれたものです。「エリザベート」は有名だし難しい作品ではあるのですが、大学生レベルだなとは言わせたくない。大学生なのにすごいと言わせたいという野望を持っているんですよね。キャスト・裏方問わず、自分から動いてくれる人が多くて本当に助かっているのもあって、1人でも欠けてたら実現しえなかった作品だと思うんです。その集大成としてこの作品の伝えたい部分を見せていけることができればなと思っています。
あと本番で使用する兼松講堂はロマネスク建築らしいんですが、今回の舞台がオーストリアなこともあって雰囲気がとても合っているんですよね。作品の相性の良さ、舞台映えにも注目してほしいと思います!

熱いメッセージ、ありがとうございました!

取材の最後に、兼松講堂にお邪魔して練習の風景を少しだけ見せていただくことができました……!

アップと発声練習、そして「ミルク」というシーンの舞台練習も見せていただけました。練習とは思えないクオリティにビックリ。 皆さんぜひ一橋祭当日に、その目で迫力のミュージカルを楽しんでみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の団体コラボ第2弾は、一橋大学大学院法学研究科ビジネスロー専攻(千代田キャンパス)さんです! お楽しみに。

第54回一橋祭「ヒトツバレ!」
場所:一橋大学国立キャンパス
日時:11月24日(金) 10:00~17:00
     25日(土) 10:00~17:00
     26日(日) 10:00~16:00
一橋祭公式WEB:https://ikkyosai.com/visitor/54/

劇団WICKの企画はこちら!
ミュージカル「エリザベート」
11月25日(土) 10:00-11:50
@兼松講堂
https://ikkyosai.com/visitor/54/event/43029