こんにちは! 経済学部1年のはっさくです!
WEBマガジンを書くのは初めてですが頑張っていきたいと思います!
突然ですが、皆さんは受験情報冊子『秋本』(以下、秋本)を知っていますか?
秋本とは、一橋祭運営委員会の1年生が毎年制作している、一橋に興味がある受験生向けの受験情報冊子です。学部別の合格体験談をはじめとして、共通テストや二次試験のアドバイス、今年新設のソーシャル・データサイエンス学部(以下、SDS学部)の教授と学生の対談記事など、ここでしか手に入らない現役一橋生だからこそ書ける内容が満載です!
そしてこの秋本のすごいところの一つが「デザイン」です!
秋本は毎年一橋祭運営委員会の1年生だけで制作されているのですが、そのクオリティは一級品! しかもデザイン経験がある1年生が作っているのかと言われるとそうではなく、デザイン未経験者が苦労を重ねて作っているんです! 僕は去年の秋本を初めて見たとき、デザインがすごすぎて外注して作っているのかと思いました。
今回のWEBマガジンでは、この秋本を作った5人の1年生委員である、ヌオーさん、二日目のカレーさん、まろんさん、芍薬さん、シナモンさんにインタビューをして秋本制作の裏側に迫っていきたいと思います!
ちなみに、上記の5人が秋本にどんな内容を掲載するかを決めてそのデザインを作ります。そして秋本の各ページの原稿は一橋祭運営委員会の1年生を中心に、分担して執筆しています!
また、秋本を作った5人の1年生委員は、夏には『夏本』(以下、夏本)という受験情報冊子を制作していました。こちらも秋本と同じく一橋に興味のある受験生向けに作られた冊子で、8月のオープンキャンパスで受け取った方も多いのではないでしょうか。一橋祭運営委員会が運営する受験生応援WEBにて今年の夏本のPDF版が公開されているのでぜひそちらも見てみてください!
リンクはこちらから👇
https://ikkyosai.com/juken/54/natsuaki
それではインタビュースタート!!!
昨年の秋本も参考にしながら大まかな内容を決めたものの、SDS学部の特集ページを新設したことに伴い、コンテンツの取捨選択をしなければならず、たくさん話し合いをした記憶があります。アンケートや体験談などの細かい内容は、自分が受験生だった頃にどんな情報が欲しかったかを意識して決めるようにしていました。アンケートや体験談を通してみると、同じ一橋の学生でも受験生の頃の生活の様子がそれぞれまったく異なるので、集計する側も読んでいて楽しかったです。
去年とは明確に別の物を作りたいと思っていたので構成を考える段階からいろいろと頭を捻りました。あくまで個人の考えに過ぎませんが、「去年やっていたから」を理由にするのは意味がないと思っていて、極論二次試験アドバイスや合格体験談のような秋本の核となるコンテンツを毎年原稿依頼しなおしてそこだけ差し替えれば秋本としてのクオリティは最低限担保されてしまう訳で。この年、このメンバーだからこそできることを頭を絞って最大限クオリティを向上させていくことに価値があると考えてコンテンツを構成しました。
予算内に収めるためにはどうしてもページ数に制限があり、コンテンツ候補の中から掲載する内容を選びだす作業が大変でした。私自身、高校3年生の時に秋本を読んで、励まされたり勉強へのモチベーションを高めたりしていたので、去年からあった個人的に思い入れの強い特集を削る決断をした時は、心苦しかった記憶があります。
コンテンツ内容を決める裁量が1年に認められていて自由度が高いのは魅力的! ただその分「決めなくちゃいけない」ことが多い分大変なこともたくさんあったんですね……
秋本のコンテンツの裏には、さまざまな製作者の思いがあったことがわかりました!
肺に穴が開くかと思いました()
あと、なかなかいいデザインが思いつかなくて悩んでいた時、友人が「こんな感じのデザインどう?」ってデザイン案をくれました。そのおかげで最初はどんな感じにすればいいかわからなかったけど、方向性がはっきりしてきてなんとかデザインを作りきれました。
自分である程度うまくデザインを作れたなと思えたその時はうれしくても、少し経ってから修正してみたりほかの人に見せてみたりすると、至らない点がたくさん見えてきて自信を失ってしまうことが何度かありました。
デザインを一から生み出すときは一番作成者側の個性が出る時期だと思います。私はデザイン作成に着手した日に一気に詳細までページのデザインを確定してしまうのですが、いいなと思うデザインをいくつか作っておいて後からどれにするか選ぶ人や、レイアウトだけ決めてから時間をかけてさまざまな色合いを試している人もいます。最初のデザインを生み出すスピードが違う分コンセプトをまとめる時間を確保できず、1つの冊子として統一感を出すのに苦労しました。
秋本の制作時には夏本の時よりも街中にあるポスターや看板に注目するようになり、気に入ったデザインがあれば軽くメモしてストックしていました。それらを自分なりにアレンジしてページを作っていくのはどこかパズルみたいで楽しかったです。また、秋本は夏本より編集者5人で集まって作る機会が多かったので、周りのデザインから刺激を受けつつ、自分もデザインに取り組んだことは良い経験になりました。
完成されたデザインを一見しただけでは到底わからないような苦労が裏に隠されていたんですね……! 秋本の実物を見る際には、内容だけではなくぜひ想いの込められたデザインにも目を向けてみてください!
デザイン性と内容の可読性を両立させることが個人的に大変でした。夏本と比べて他のメンバーのデザイン力が上がっており、「すごい」しか出てこないようなデザインばかり。自分もそのようなデザインで作りたいと思いつつも、デザインに凝りすぎると文字に目が行きづらくなってしまうので、そこのバランスを取るのが難しかったです。全体的にこの点には悩まされたのですが、特にGLP(Global Leaders Program)と法曹コースのところが大変でした(笑) 。しかし、一番試行錯誤した分、最後には自分の中で一番のお気に入りページになりました。完成品としてそのページを見た時の感動を思い出すと、頑張って良かったなと改めて思います。
ただデザイン的にいいものを作るものを作るだけでなく、読み手のことを考えて秋本という媒体の可読性まで考えなくてはいけないんですね!
このGLPと法曹コースのページは初期段階からすこかったのに、どんどん稿を追うごとにデザインが洗練されていって、もう流石にこれ以上いいデザイン出てこないだろうと思っていたらそれを上回るデザインを出してくるということが何度もあって驚いた記憶があります!
秋本制作の最後段階として、2日間かけて行われる「校正大会」というものがあります!
これは、秋本のデザインを委員みんなに見てもらい、その指摘をもとに内容やデザインをブラッシュアップしていく一大イベントです。 同じ1年生だけではなく先輩からもいろんなアドバイスがもらえるのでそれを踏まえてデザインを修正していきます。 大変ですが終わったあとの達成感は格別だそうです! そこで次は校正大会でのエピソードを聞いていきます!
校正大会では1日中パソコンと向き合うので、差し入れの食べ物を食べることが息抜きになって、とてもありがたかったです。差し入れをくれた皆さん、本当にありがとうございましたm(__)m
校正大会でも苦労した点は、やはり色の調整です。この時点で大まかな色は決まっていたのですが、一度印刷してみるとパソコン上で表示されている色と紙に印刷される色が微妙に異なることがわかったので、色を再調整する必要があり時間がかかりました。
校正大会では1日目で進捗が遅れていたのでその分頑張って遅れを取り戻しました。また、先輩や友人が差し入れを持ってきてくれたので、明るい気分で進めることができました。
校正大会2日目は(おそらく初めて)1つのテーブルに座って5人で作業した時間があり、夏本の時よりもなんとなく距離が縮まったように感じました。また今回は同じ1年生たちも差し入れを持ってきてくれて、担当以外の人たちとも仲が深まってきたことを実感できました。
僕も金欠なのに差し入れ行った記憶があります(笑)
部外者として見ていて、秋本を制作していた5人は1つのものをみんなで作っていてチームとしての一体感が感じられたし、何かに向かって全力で取り組んでいる人特有の輝きが感じられました!
秋本を作っている仲間が複数人いることで、お互いのページを違う視点で評価したり、作業が遅れているときに手伝ってくれたり、校正大会中も共同で同じものを作っているという精神面での支えになったりと助けられたことはたくさんあります。統一感を出すのは苦労しましたが、そのために話し合いを重ねたので、全員での作業時間は総じて楽しかったです!(校正大会前日に全員で気合い入れで遊びに行く恒例イベントも好きだったりします!)
デザインに慣れておらず手探り状態で作った夏本の時には、自分の担当ページが他の人の担当ページと合わさって最終的に1つの冊子になるという意識が薄く統一感を考慮できていなかったので、今回はその点を意識しようと初めに全員でテーマを決めました。しかし、好みのデザインやデザインするときの手順などが異なる5人で統一感を出すのはなかなか難しく、こまめに進捗確認をすることで何とか合わせていった感じでした。
個人作業を集積してみんなで一つのものを作る難しさって確かにありますよね……。
秋本って個人作業の集積なのにまとまりや一体感が感じられて、そこには担当者の努力が透けて見えます!
秋本は初めて作成する冊子ではないから夏本よりは洗練されたものを作らなければならないと考えすぎた結果、デザインをなかなか進めることができませんでした。
夏本の時よりもパソコンを使ってできるデザインの幅が広がり初歩的なミスも減ったので、作業効率が上がったことを実感できました。また、夏本作成の過程で自分がデザインを決めること、完成したデザインに原稿を流し込むことにどれくらい時間がかかるかを把握できたため、夏本よりも計画的に作成を進められました。
秋本は全編フルカラー媒体ですが、秋本の前に作っていた夏本はモノクロ媒体で、今までカラー媒体を作ったことがほとんどなかったため、配色には非常に苦労しました。複数人がそれぞれ作ったものを1つの媒体に合わせる都合上色も他と合わせる必要があり、どのようにすれば全体でばらつきが出ないか考えながらみんなでカラーパレットと睨めっこしていました。また、夏本からずっとデザインソフトを使い続けてきたおかげで多少スキルがついていたので、秋本ではより自分の思い通りのデザインを出力することができました。
秋本校正大会に一委員として参加したとき、デザイン素人ながらすごさが感じられました!
息抜き特集が名前の通り秋本の中でも息抜き的ページなのでポップさを全面的に押し出したデザインになったのがお気に入りです。受験期におすすめの曲を集めてみたら、自分も聞いていた曲がいくつかあり、受験生に響く歌詞が入っている曲も多いので息抜きには本当におすすめです(笑)
直前期特集では冬に入ってから二次試験までの流れをどう表すか悩んで、丸くカーブする道で表現したらうまくいったのでそこもお気に入りポイントです!
あと、自分の担当ページではないですが……、表紙の「ユメをリアルに。」というキャッチコピーが結構好きです。
ABOUT PROGRAMという、留学などの一橋内のさまざまなプログラムを紹介したページです!
ABOUT PROGRAMというまとまりがありつつも、特集しているページごとに違いを出せるようなデザインにしたところがこだわりです。
同じ系統でありつつも少し変化をつけて、見開き3ページを作るのはかなり難しく、制作途中には頭の中のデザインのストックが切れてしまいかなりつらかったので、その分お気に入りです。
表紙です。思い入れしかない。
表紙のデザインを考えていたとき、ふと「賽は投げられた」ってかっこいいなぁと思ったのでサイコロを使うことにしました。そこから同じような形のオブジェクトとしてルービックキューブで天運と知性みたいな対比になったら面白いなと思ったので持ってきました。「二次元平面で三次元空間を表現しながら、結局平面でしかない」みたいな意味のわからないことを表現したかったのでサイコロや影を途中でぶった斬ってずらしてみたりと色々遊んでみました。
また、自分がSDS学部なので自然とSDS特集を担当することになって、ただ大学のサイトを見ればわかるようなことを羅列するのもつまらないなあと思ったので、大学公式ではなく自分たちだからできる、今年実際に1期生が入ったことでわかる「学生の生の声」を伝える方向にしようと考えました。これにおいてはYouTubeという「情報量が少ないけど多い」媒体を用いるのが適切だと思いYouTubeと秋本のコラボ企画という形に持っていきました。幸運にもSDS学部の教授に出演していただけたことで、ボリューム満点の企画にできたと思います。
僕の個人的なお気に入りページは芍薬さんと同じく、SDS特集です!
実は僕もこのSDS特集の制作に携わっていて、学生だからこそ発信できることを発信するためにどうすればいいかということを考えながらこのコラボ企画の台本を作りました!
ちなみに上記の秋本とYouTubeのコラボ動画はこちらです!
ぜひ見てみてください!
秋本を買ってこのWEBマガジンまで読んでくれたような熱心な受験生にはぜひ受かってもらいたいです。ここからが本番なので秋本を参考にしつつ後3か月がんばってください。新歓でお会いするのを楽しみにしてます!
皆さん、受験はこれからが本番なので頑張ってください!
本番まで残りわずかです。ここまで頑張っている自分をたくさん褒めてあげてください。同時に、この先にある達成感のためにあと少し走り続けてください! 秋本はもちろん、一橋祭運営委員会の発信する情報が少しでも皆さんの受験に役立てば幸いです。応援しています!
冬に入り受験期も残りわずかとなりましたが、自分を信じてできることに精一杯取り組んでいきましょう。応援しています。
本番が近づくにつれて大きくなるプレッシャーや焦りでつらくなることがあるかもしれませんが、それらを乗り越えて一橋に合格できた先輩たちの体験を励みにラストスパートを踏ん張ってください! 委員全員で心を込めて完成させた秋本が、みなさんの受験の助けになることを願っています!
ありがとうございました!
このインタビューに答えてくれたヌオーさん、二日目のカレーさん、まろんさん、芍薬さん、シナモンさんに感謝です!
みなさんは秋本を作った5人の声を聞いてどんな感想を持ちましたか? 秋本制作の裏に隠された苦労を知ることで、実際に秋本を手に取って読んだ時の感動が増すと思います!
最後に『秋本』の入手方法について紹介します。
受験情報冊子『秋本』は、一橋祭期間中講義棟408教室前にて300円で販売しています!
詳細はこちらから👇
https://ikkyosai.com/visitor/54/event/32036
最後までお読みいただきありがとうございました!
第54回一橋祭「ヒトツバレ!」
場所:一橋大学国立キャンパス
日時:11月24日(金) 10:00~17:00
25日(土) 10:00~17:00
26日(日) 10:00~16:00
一橋祭公式WEB:https://ikkyosai.com/visitor/54/