こんにちは。とある一橋祭委員です。
突然ですが、皆さんは今年度から商学部に新設されたデータ・デザイン・プログラム(以下DDP)をご存知ですか?
字面だけみると「データだから統計学?」「デザインだからアート系?」「データとデザインはどう繋がるんだろう?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
そんな疑問を解決すべく、実際に一橋祭委員がDDPの授業に潜入し、履修している学生や担当されている教授陣に取材してきました!
一橋祭)まずDDPとはどんなプログラムなんですか?概要を教えてください!
DDP)データ・デザイン・プログラム(DDP)とは、今年度新たに商学部に設置されたプログラムです。プログラミングや統計学を初めとするコンピュータ・サイエンスと、未知の課題を解決する手法として注目の集まっているデザイン思考を融合的に学ぶことで、イノベーションを起こす人材を育成することを目的に創設されました。
と、一橋のダークホース感を放ってみましたが、実際はワイワイガヤガヤとした雰囲気で授業や課外活動に取り組んでいます。授業や活動内容もかなり幅広く、それぞれが自分がやりたいことに力を注げるのも魅力です。興味のある方はぜひ最後まで読んでみて下さいね!
各プロジェクトの担当者にも話を聞いてみました!
多摩市とのプロジェクトチーム
このプロジェクトでは未来洞察やデザイン思考と呼ばれる手法を用い、多摩市と共同で多摩市のリブランディングに向けて取り組んでいます。未来洞察という手法は授業を担当されている商学部の鷲田祐一先生が日本での第一人者で、直接指導をしていただいています。
日本総研とのプロジェクトチーム
SDGsに対する意識の変化の調査をしています。日本総研の方とは調査方法の点で連携をしてもらっています。
博報堂とのプロジェクトチーム
TwitterなどのSNS上で目にした投稿とNetflixなどの動画系サブスクリプションで見るコンテンツの関連性を見つけ、その知見を生かして最終的にはその予測ができるAIをつくることを目標にしています。
3Dプリンタープロジェクトチーム
一橋祭で展示をする兼松講堂や図書館の模型を3Dプリンターで作成しています。仕組みとしては、専用のソフトを用いてモデリングし、3Dプリンターではプラスチック製のケーブルを熱で溶かし何層にも積み上げていき、立体的な形を作り上げていきます。
東キャンパスのマーキュリータワーにある教室にはコーヒーメーカーやポットなどがあり、学生が好きな飲み物を飲んだりお菓子をつまんだりしながらプロジェクトチームごとに話し合いをしていました。
教員と生徒の距離も近く、和気あいあいとした自由な雰囲気で授業が進んでいました。
一橋祭)なぜDDPを履修しようと思ったんですか?
生徒1)昨年度新たに開講されると宣伝されていたのを目にして興味を持ったので履修しました。昨年度AI入門を履修していて、もともとAIやプログラミングなどに興味があったので、プログラミングの授業が履修できるのも決め手でした。
生徒2)昨年度はコロナの影響もあってサークルに入れなかったので、なにか新しいことに取り組んでみたかったからです。
一橋祭)実際にDDPを履修してみてどうですか?
生徒1)2年次はプログラミングの授業が多く履修できるので、興味分野を深く学べています。また私は経済学部ですが、学部の分け隔てなく学べています。商学部以外の方でもぜひ履修してみてください!
生徒3)(前述のように)企業や自治体の方と関わって何かプロジェクトをすることは個人1人ではできないことなので、とても貴重な体験ができていると思います。
鷲田祐一先生
DDPはデータとデザインを結びつけていけられる経営者を育てることを目的にした、これまで一橋になかった新しいタイプのプログラムです。特に今年の2年生は昨年度コロナ禍のためにサークル活動もあまりできなかったので、授業であるがサークルのような雰囲気で新たなコミュニティにできたらと思っています。今後はDDP専用教室や喫茶スペースを拡充していくつもりです。
七丈直弘先生
DDPでは、3Dプリンターや企業・自治体とのプロジェクトを通じて、一般的な座学の授業で学べる事柄だけでなく実践の過程で経験知や現場に存在する暗黙知を身につけることができますよ。
いかがだったでしょうか。
実際に授業を取材してみて、和気あいあいとしつつもハイレベルな議論を進めたりや3Dプリンターを使いこなす様子がとても魅力的でした。
DDPについてもっと知りたい方はDDPのHP(https://hddp.jp/)へアクセスしてみてください!
来週の一橋祭では、旧国立駅舎でDDPの皆さんが3Dプリンターで作成した一橋大学の模型を、オンライン上で未来予測のアニメーション動画をご覧いただけます。
DDPの皆さんの力作をぜひご覧ください!