共通テストドタバタ日記

はじめに

皆さんどうもこんにちは。経済学部1年の田舎産委員です。わざわざこんな記事を見に来るとは随分物好きなようで。最近はご無沙汰していたWEBマガジンですが、第54回一橋祭も無事に終了し、時間的にも余裕が出てきたのでそろそろまた書いていこうかと思います。
というわけで今回は、もうじきやってくるはずの共通テストのお話。自分で言うのもなんですが、中々に波乱だらけの共通テスト体験をしているので、ぜひ最後までお付き合いください。

エピソード① 会場がない

僕は田舎の出身です。それはハンドルネームでも分かると思いますし、他の記事でも相当に擦っています。ただ、この「田舎」というのが皆さんの想像よりずっと田舎なのです。
勿体ぶらずに話しますと、会場が近くにないために、ホテルに泊まる必要がありました。世の多くの受験生たちが、朝家族の作った温かな朝食を味わい、声援に背中を押されてやってくる共通テスト。僕にそんなものはありませんでした。ホテルが出してくれたコンビニのおにぎりとバナナを齧り、マップアプリの合成音声に導かれて共通テスト会場を目指します。

そもそもの話、僕はそれまでホテルに泊まった経験というのがほとんどありませんでした。家族の仕事の関係上ほとんど旅行に行くことはなく、最後にホテルに泊まった経験は、修学旅行を除けば小学2年生とかでしょうか。その結果、めちゃめちゃ浮足立ちました。家以外で眠るという経験が慣れなさ過ぎて、勉強などそっちのけでホテルを堪能しようとします。何をしてるんだか。

エピソード② ペンを握るのが2週間ぶり

これはもう単なる自己責任なのですが、共通テストの日、僕はペンを握るのが2週間ぶりでした。というのは、年末にあった私事の関係で完全に寝込み、勉強する気を失っていたからです。この「私事」については別の記事で触れているので、ぜひそちらをお読みください。

そんなわけでまったく勉強していなかった自分。流石にテストともなると受けないわけにもいかず向かうわけですが、ペンを握るのが久しぶり過ぎて違和感がぬぐえません。文字を書く感覚すらしっくりこないなか、それでも時間はやってくるのです。いや、なんか残酷なことのように書きましたが、冷静に勉強してない僕が悪いですね。

エピソード③ 机が思った3倍渋い

このエピソードは他の人にも活かせるかもしれませんね。僕の場合、受験会場は県内の大学でした。エピソード①でも触れたように、近隣の大学というわけでもないので入ったこともなかったわけですが、それが良くなかった。この大学の机が本当に微妙でした。受験から1年がたとうとする今でも不満点が言えるのだから相当なものです。
まずはじめに、傾いている。これは不具合というわけではなくそういう構造なのですが、下手に鉛筆を置くと滑り始めます。消しゴムでも同様です。出席を取られるためだけに座る大学生にはこれでも十分かもしれませんが、受験生はここで問題を解くんです。せめて床と平行にしてくれると嬉しいなって。
次に、単純に狭い。縦幅が問題用紙とトントンです。普通に解きにくいし、模試で練習してきた解き方が使えません。はっきり言って不愉快でした。漠然と高校の学習机のようなものをイメージしていた自分からすると、本当に計算外でした。
そして何より、机椅子が一体型になっている。これが最大の不満点です。大学だとよくある構造ですが、会場の机は椅子が後ろの机とドッキングされていて、前の席の人が荒ぶると机が揺れます。僕の場合は前の席の人が中々に荒々しい人だったので、試験中も問題を解くたびに一喜一憂し、揺れたり震えたりとかなりうるさい。その動きのすべてが僕の机に伝わってくるのです。別に知り合いとかじゃないのですが、震え具合だけで彼のテストの出来はおおよそ推定できます。4割ってところでしょう。

エピソード④ 全部「2」を選ぶ猛者

国語の時間のことです。僕は自分で言うのもなんですがかなり国語は得意な方で、本番の結果にもかなりの自信がありました。そんな国語を解き終え、マークシートが回収されるときのこと。ちらりと隣の席の解答用紙が見えました。なんということでしょう、大問二ですべて「2」を選んでいるのです。僕は思いました。「どっちだ……?」。自らの解答に圧倒的な自信を持ち、ジンクスやら違和感やらをすべて無視できる強者か。単に時間だかモチベだかが足りず、諦めてとりあえず埋めた弱者か。その答えは今もわかっていません。受験会場は一期一会、彼は知り合いでも何でもないのですから。一つだけ言えることは、ほとんど「2」を選んでいない僕が9割を超えていたということです。

エピソード⑤ 単純に遅刻

1日目の夜、ホテル内で高校の友人とばったり出会い、同じホテルに泊まっていたことを知りました。そこで2日目は一緒に会場へ向かうことを約束します。これが大きな間違いでした。
結果から言います。共通テスト2日目、僕は普通に遅刻しかけました。出発時刻に友人と集合してから、そのうちの1人が「荷物を部屋に置きっぱなしにしている」と言い始めました。それで良いわけがありません。ホテルは受験生向けに荷物預かりのサービスを提供していましたが、それはカウンターに持って行くのが前提。部屋に置きっぱなしで良いということではありません。それから友人は急いで荷物をまとめ始め、僕たちは部屋の前で立ち尽くします。10分は経ったであろうかというころ、友人は肩を弾ませながらキャリーケースを引いて部屋から出てきました。
そうして遅れながらも出発した一行は、さらにこの後トラブルを抱えます。友人が言います。「お弁当がない。」ホテルは受験生向けにお昼のお弁当を出してくれていたのですが、これを受け取り忘れたというのです。ため息をつきながらUターンする一行。今思うと、ここで見捨てて走るべきだったのです。途中でホテルの支配人が自転車を漕いでお弁当を持ってきてくれていて、タイムロスはそこまでで済んだのですが、それにしてもそこそこの時間を浪費しました。
その後ものこのこと会場へ向かう一行。これだけの人数が居て誰も焦らないのだから、まさか時間がまずいなんてはずはない。そう思ってのうのうとしています。全然まずかったです。会場に着くと、僕以外の全ての席は埋まっていました。内心「やっっっべ」としか思いませんでしたが、なんだか悔しかったので余裕気な顔をしておきました。監督の先生は相当イラついてた気がします。

エピソード⑥ さらに弁当をこぼす

上記のエピソードの続きです。遅刻すれすれで入室し、最後の1席を埋めた自分。荷物を出そうとして、ホテルで貰ったお弁当を一旦机に置きます。ここで思い出してください。そう、机は傾いているのです。お弁当のレジ袋の中で、缶の烏龍茶が転がり始めます。缶が袋を突き破る勢いで流れていき、結果、袋ごとひっくり返って落ちました
何と僕は、遅刻すれすれで入室した挙句、その直後にお弁当をこぼしたというのです。念のために持っていたティッシュで落ちたこんにゃくを拾い、ごみ箱に向かいます。監督の先生が本当に呆れた顔をしていましたね。もはや怒ってはいなかったと思います。ただただごめんなさい。

エピソード⑦ 壊滅する自己採点

そんなこんなで終わった共通テスト。親の迎えの車に乗って家へ帰ります。正直に言いましょう。手ごたえは抜群でした。それまで勉強してきたものは出し切れたという感触がありましたし、自己採点は少し楽しみでした。
そうして家に帰り、世界史から自己採点を始めます。大問1を付け終えた時点で3問間違いが出ました。泣きそうになる自分。大問2も、3も、全然正解が出ません。流石におかしいんじゃないかと気づきます。解答を見ると×なのですが、流石にこれは〇だろうと思ったのです。しかし問題番号はずれていません。どうしてだろうと悩んだ挙句、昨年度の解答で採点していたことに気づきました。年度の数え方紛らわしいんだって。
そういうわけで僕の世界史の問題用紙には、赤とオレンジの2種類の採点がついているのです。

おわりに

今回の記事はこれで終わりです。皆さん、お付き合いいただきありがとうございました。
読んでくださる皆さんのうち何人が受験生なのかは分かりませんが、一応この記事は受験生の方にも届けたいと思って書いています。というわけで受験生の皆さんへメッセージ。

読んでくださった皆さんなら分かると思いますが、これだけ壊滅的なエピソードにもかかわらず、何だか僕には余裕が感じられます。実際当日は楽しんでいました。受験の結果は水物です。努力したからといって結果が出るとは限りませんし、僕のようにそれ以前の問題を起こすことだって多々あります。しかしながら、それでこわばっていても何の意味もありません。共通テストを受けるなんて体験、人生でそう多くできるものでもないのですから、どうせだったら楽しんでしまいましょう。これだけやらかした僕ですら、1年経とうとしている今ではいい思い出として語れているのです。

とまあ何とも言えないメッセージを書いたところで今回の記事は終わりです。それではまたどこかで。