【これを使えば安心!】失敗しない汎用フォント5選

こんにちは、経済学部3年のたけのこです。

私の登場は3月下旬以来なのですが、WEBマガジン編集長をやるなかでライターから原稿をもらうだけだとなんか申し訳ない気がしたので1本自分で書こうと思います。

今回のテーマは「フォント」。フォントに関する記事は世の中に掃いて捨てるほどありますが、デザイン勉強開始直後の人に丁度良い記事って意外とないんですよね。そこでこの記事では、これからデザインを勉強してみたいという人や文書やスライドを少しパワーアップさせたい人に向けて、取りあえず80点のものは生み出せる「フォントの原則」のようなものを紹介していこうと思います! 決して私はデザインが得意なわけではありませんが、得意でないなりの観点からご紹介しますのでどうか最後までお付き合いください。

游ゴシック

游ゴシックは非常に有名なフォントなのでご存じの方も多いでしょう。Excelの既定フォントのあれです。視認性が非常に高いため、紙媒体でもWEB媒体でも多用されています。WindowsとMac両方に搭載されているフォントなので使い勝手が非常に良いのも重要なポイントですね。

游ゴシックの使い方としては、とにかく本文フォントとしてが大半でしょう。このWEBマガジンをPCでご覧の方、まさにこの記事の本文フォントが游ゴシックです。ゴシック体のなかでは長文を読んでも疲れにくく先述のとおり視認性が高いので、「見出しフォント1種類+本文フォント游ゴシック」にすれば簡単に安パイデザインが作れます。デザイン強者も2周3周して結局游ゴシックに戻ってくるなんてこともあるそう。

Noto Sans

パッと見ほとんど游ゴシックと同じに見えるこちらのフォントですが、游ゴシックとは違い無償フォントであるのが大きな違いです。WEBフォントとしても無償で利用できるので、WEBデザインをする身としては非常に重宝します。GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートで利用できるのもポイントが高いですね。

また、游ゴシック以上にNoto Sansが優秀な点としては多様なフォントウェイトが用意されている点が挙げられます。フォントウェイトというのは文字の太さのことですね。個人的には一番太いBlackを用いると簡単にそれっぽい見出しになるのでよく使います。(ちなみに、フォントを探していくと源ノ角ゴシックやSource Han Sansという名前のフォントに出会うかもしれませんが、ざっくり言えばこれらのフォントは全部同じものを指します。)

筑紫A丸ゴシック

見てもらえればわかるとおり、とにかく丸く印象がやわらかいフォントになります。そのため取りあえずかわいい感じにするときに便利というわけですね。それに加えて、やわらかめな印象を与えるほかのデザインフォントと比較して字が崩れていないので、本文フォントでも違和感がない点で非常に汎用性が高いです。ただこのフォントは有償フォントなので、無償フォントで代替する場合はZen Maru Gothicなどを使いましょう。(Zen Maru Gothicはほとんど筑紫A丸ゴシックと同じ見た目ですが、個人的には若干Zenの方がやわらかすぎる印象を持つので筑紫A丸ゴシックをここでは紹介しました。)

Zen Old Mincho

ここまでゴシック体しか紹介していないのに気付いたので、1つ明朝体を紹介します。明朝を使ったデザインをあんま作らないんですよね……。Zen Old MinchoのポイントはNoto Sans同様無償フォントである点です。漢字が明朝体らしいかっちりした印象を与えつつ、ひらがなは流れるような印象を与える非常に美しいフォントと言えるでしょう。当然明朝体なので本文フォントで使えますし、フォントウェイトも複数用意されているので冗長にならずに見出しにも使えます。(私を含む昨年のWEB担当が作成した第53回一橋祭公式WEBでは、小見出しや一部の本文フォントでZen Old Minchoを使用していますね。)

UD新ゴ

最後に紹介するこちらのフォント、Zen Old Minchoと同様に第53回一橋祭公式WEBで用いられていたフォントですね。こちらは普通に本文フォントとして使用していました。

ここでUD新ゴを紹介するのは、このフォントを特別におすすめしたいからというよりはUDフォントの存在を知ってもらいたいからです。UDフォントは「ユニバーサルデザイン」の考え方をもとに開発されたフォントで、誰にとっても読みやすいことが追求されています。デザインを作るうえでユニバーサルデザインにも気を配れるとより良いですね。ちなみにUD新ゴの難点は筑紫A丸ゴシックと同様に有償フォントである点なので、無償フォントが良ければBIZ UDPGothicなどで代替しましょう。ただBIZ UDPGothicを文章に使うと圧がすごいので、本文フォントであればできるだけUD新ゴを使いたいところです。(ここではUDゴシック体のみ紹介しましたが、UD明朝体も多くありますしWindowsならUDデジタル教科書体がプリインストールされています。)

おわりに

ここまでお読みいただきありがとうございました!

普段フォントを気にしながら生活している人などほとんどいないと思いますが、フォントはいい感じのデザインを構成する要素の大きな一つなので少し意識してみてください。

老婆心ながら一つだけ。フォントに凝りだすとありがちなのが、マイナーなフォントファミリーを選ぶことです。当然マイナーフォントにも掘り出し物の良いフォントはたくさんあるのですが、一点だけ注意しなければならないのは用意されてない漢字の存在です。フォントデータにない漢字は表示できないので、勝手に他のフォントに置換されるか□で表示される(「豆腐」と言います)という悲しいことになってしまいます。今回取り上げたメジャーフォントのようなフォント以外を、特に本文フォントで使用する場合はぜひ気をつけてみてください。

以上、失敗しない汎用フォント5選でした〜。